1冊の絵本づくりで世界とつながる英語の時間 

 

イタリア在住のペドロくん(小1)のために、クラスでは英語の絵本をつくりました。その名も『チャーキーくん日本旅行』!

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あらすじは、日本へ家族旅行にやってくるチャーキーくん。文化の違いで靴のまま旅館にあがってしまったりと、ドタバタ苦労。最後は夢落ちで、「おきなさーい、これから日本に行きますよー」ってお話。いい話だよね。

 

絵本のシナリオは、「作家の時間」でクラスの子たち男女3人が作ってくれました。それを、10分割して、各グループでイラスト・翻訳することに!

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ペドロ君は、オイラの友人キャロラインの生徒。「作家の時間(イタリアの学校ではライターズ・ワークショップと呼ばれているそうな)」で作ったペドロくんの「恐竜の話」を、以前、オイラは英語の時間にクラスで読み聞かせをしました。

ペドロ君は、当時幼稚園。4年生にもわかりやすい英語で、子供たちにとってはびっくりな生きた英語にふれる体験でした。そして、お礼に、ふせんフィードバック。もちろん、日本語じゃ通じないので、一文を英語に翻訳して。

さらにお礼として、ぼくたちの作家の時間の作品を翻訳しようプロジェクトが生まれました。結局、ずっとひきずりながら学期をまたいでようやく完成。

今回で2回目の翻訳活動だったけど、これがなかなかてこづりましたな。コンピュータルームでweblio翻訳を使ったんだけど、これがまだ子供たちには使いづらい!英語の先生、じゅんこ先生の協力なお助けをもらいながら、なんとか、進められました。まだ、ひとりじゃ無理でしたな。

子供たちの翻訳活動、やってみて色々わかってきたこと。日本語には主語がない!だから、英語に訳しにくい!さらに、一文が長いので、翻訳がちんぷんかんになってしまう!

日本語特有の文化と翻訳エンジンの機能の限界を、ていねいにじゅんこ先生にサポートしてもらいながら、ようやく完成!あざっす。

まぁ、完成した絵本を読み聞かせをしてみたら、単語で分かれていないので、すげえ読みにくくて、子供たちから怒られる苦笑。しつこく、英単語は分けて書きましょう!っていったのに…。まぁ、最初はそういうもんでしょうな。じゅんこ先生が子供たちといっしょに、品詞ごとに色塗りをしてくれたおかげで、読みやすくなりました。あざっす。

そんなこんなで、翻訳作業に2回かかり、ようやく完成!うれしいねぇ。絵本の装丁で、画用紙のくりもまたいい。

ここ数年、英語活動の時間に願うこと。

それは、英語が自分の生活や人生に、子供たちが身近に感じる文脈があること。オイラたち日本人は島国。英語を学んでもなかなか使う場面がない!?でもね、英語の楽しさって、違う人と文化と交流するパスポートみたいなもの。学期に1回のAETだけでは、ちょっとものたりないんだよ。

子供たちにとって、学んでいるアルファベットやあいさつ、いくつかのセンテンスが、じつは、外国人がふつーに使っている!っていう事実を肌で感じてほしい。そこの「実感」が欠けてしまい、バランスが欠けているかと思う。

どうして英語を学ぶのか、その学ぶ意味を見つけてほしい。子供たちに学びの地図がみえていることって、やる気がでるじゃありませんか。それこそ、オーセンティックな学びなんじゃない?

このことは、折に触れ、じゅんこ先生とは何度も話をしてきたからこそ、できた取り組みだったよね。

 

さて、すでにペドロ君は小1(向こうの学校は9月で変わるからね)。PDFにしてメールを送ってみたところ、喜んでくれている様子。フィードバックは動画でもらえそう。これなら、時差も関係ない。

こうやって、毎年1冊ずつ、英語の絵本をつくっていく活動をつづけていきたいな。自分の作品の行き先に、海外があるって感じるている子供たちは、いいぞいいぞ。

今、いる教室は、世界とつながっているんだよ。ほんと。

失敗やまちがえの試行錯誤できる授業こそ、深い学びへとつながる! 算数ワークショップ「数学者の時間」から見えること

 

「立体小便器職人」の展開図への苦悩こそが数学的思考だな!ムフフ。と思うようになったきた今日この頃

トイレ職人1

ある男子が、わくわくしながら展開図にハサミを入れてみる。それから、また悲鳴が聞こえる。


トイレ職人2

「ヒィ~!!!あとここなんだよね怒。小便器の受けにスキマが!ここまで予想してなかった~涙、おしっこもれちゃうよー笑」←でもちょっとうれしそう。

いよいよ学年末。「一面展開図」での美しさを追求している最中。子供たちの学びを見ていて思うこと。「繰り返しの試行錯誤できる学び」のときこそ、目が輝くぞ!です。

 

これって、だれもが考える楽しさとか、感動とかを味わえるってことだよね。賢い子とか、賢くない子とか、実は全然関係ない。思考する楽しさって、習熟の早い子だけの特権ではありませんから。

ベッド1

算数が苦手な子もなにやら「かなぶん」のような展開図をつくっている。なにそれ?ってきいてみると、「ベッドだよベッド。イガせん、どこみてんの?ベッドに足をつけてみたんだよ。つぎは、背もたれをどうつけるかなんだよね?うーん。(スタック中)」ともがいている様子。

ベッド2

考える楽しさとか感動を見つけるまでって、それを発見するまで、あきらめないで学び続けられること。それには、先生からの個別カンファランス(個に応じた指導)という支援。そして、気軽に友だちに相談できる関係性だったり、合同作業。おしゃべりしているけど学びは進んでいる!そういうことを、しつこくしていくと、するとどこかで「美しい(がむしゃらに解くではなく)解法」発見をするんだよね。


星1

1 星型の展開図をつくりたい!そもそも星が上手にかけない!涙


星2

2 なんとかつくってみた

 

星3

3 でも展開図にはほど遠いい、どうしたらできるのか?


星5

4 あっ!ハサミをここにいれたらできそう?やってみよー♪


星6

5 できたできた~!美しいでしょ!!!(こういうことを学校でも家でもやっている姿は楽しそう)

 

1回性の学びからは多くは学べない。授業の構造の中に、試行錯誤できること、失敗から学べることがちゃんとバランスよくセッティングされていることなんだよね。

そして、その試行錯誤のプロセスこそが「数学的思考」の肝(正確には半分ぐらいをしめる)。問題に取り組むとき、自分なりの「予想」をしながらやってみる。そして実際に試して「試行」してみる。そこから予想が正しくないことなどが少し見えてくる。または、できないパターンを見つかったりと少し前進。こういう予想と試行のスパイラルを通して、自分なりの方法から、より磨かれた一般的な方法へと磨かれ、問題の概念とか本質とかが茫洋とみえてくる。これを子供たちが、意図的に取り組むことでメタ認知能力を少しずつ育てていき、考える体力を獲得していってほしい。

では、間違ったり、失敗がない授業ってどいうなの?とてもバランスに欠けているんだよ。教科書のペースで進めていく限りでは(教科書はあくまでも予定授業時数であり、現場の工夫が期待されている)、寄り道がとてもしづらくなっている作り。訓練のようにひたすら、わかっているパターンを繰り返しの習熟ドリル学習も同じです。教材は使いよう。

算数を通して身につける+-×÷の基本的な計算技能。こういった道具はとても大切だし、これがないとそもそも、予想したり、試行する思考の道具がありません。ここでの問題は、その道具を自分のやりたい文脈の中で、使えるといった「つかう」学習とのバランスが欠けていること。

ここをちゃんと補ってくれるのが、算数ワークショップ「数学者の時間」と確信。今学期は、週2回(年間を見通してカリキュラム・マネジメントすることで、その試行錯誤できる時間を確保することは可能)、数学者の時間をしこしこやってきました。そして、子供たちがつくる「問題作り」などを通して、その発展的(つかう場面)な算数を続けてきた。やっぱり、教科のもつ本質って、もっと試行錯誤の「する」体験のなかにあると思うよ。

 

 コーヒーカップ

コーヒーカップの展開図を書きたいと落書きしている子がいた。取っ手の部分と向き合っている。どう、変化していくのかがこのり2週間が楽しみ楽しみ。


保護者からの1年間のフィードバックをもらいに行こう

 

昨日は、「ノブさんの振り返りジャーナル」実践報告。いや~地味に一年間続けている人の実践は重みが違う。自分の腰の軽さを反省。

ノブとはもう、15年来のつきあい。そして、あらためて、尊敬するなぁと思ったところのひとつに「フィードバックから逃げない」こと。

今年初めののPLC便りに、年度が終わるときに、保護者からのフィードバックをもらうこと。を提案されていました。

 

http://projectbetterschool.blogspot.jp/2017/01/blog-post_8.html

これがなかなかよくって、「おおこれは!」とオイラにビビビっときました。瞬時に「ちかいうちやることリスト」にはいっていました。でもね、ずっとそのままなのよ…。どうも、いまいち勇気がわかないというか、うすうす自分でもわかっていることを、あらためて指摘されるのはしんどそうだし。いやだーって気持ちがもりもり盛り上がってきてしまい。

そんなこんなで、先日のノブさんと算数ワークショップ勉強会でのセリフ「おれ、保護者からのフィードバックをもらうと思うよ。この年になるとね、同僚からはなかなか率直にもらえないし。おれ、もっと成長したいから」

ががーん。かっちょいい。そして、なんだがあのゲジゲジまゆげが輝いていたように見えてしまった。

素直に、かっこいいなぁって思えました。でも、慎重で繊細でナイーブなオイラには、「よしオイラもその場でもやる!」とは即断即決できず、ずるずると二分の一成人式の日までやってきてしまいました。

できていないことをふくめて、真摯にむきあえているのか。あぁ、ノブさんすごいなぁ。そうなりたいよ。でもねえ~と、くよくよしている自分をとっぱらい、決断したのが、授業参観の1時間前。今年度の一年間のアンケートを配ることに。

内容は、ノブさんと同じく、PLC便りそのまま。ノブさんから提供してもらった資料を参考。この問い、結構、細かいので、これまでお願いしてきていた「年度末の感想」といったぼんやりとしたフィードバックとは一線をきしています。

“・お子さんにとって過去一年間(今学期)で一番よかったことは何ですか?

・お子さんが一番成長した点はどんなことですか?

・逆に、成長を期待していたのに、期待はずれだった点は?

学校と家庭とのコミュニケーションに関してはどのような感想・印象をもっていますか?

読み(書き、算数・数学、理科、社会科・・・・)ではどんな成長が見られましたか?

何でも私に伝えたいこと/知らせたいことがありましたら、お願いします。”

※ 英語のソースには、もう少し詳しく多様な問いも用意されていました。https://www.choiceliteracy.com/articles-detail-view.php?id=1840

 

どきどきしながら、次の日、朝、教室いってみるとね…。

やっぱ、フィードバックもらってよかったよ。オイラが意図して努力していたことや試行錯誤してきたこと、そういったひとつひとつが伝わっていること。オイラが思ってもいなかった場面での成長。なんども読み返したくなる、うれしいフィードバックをもらいました。

でもね、中には耳の痛い話もあり、ていねいにていねいに、ふりかえってみると、そのひとつひとつに、やっぱり、思い当たる節があったり。イタいフィードバックほど、気づきが多くあるんだなぁ。これが自分の「伸びしろ」でもあり、まだまだ子供たちにできることになるんだろうね。

子供のためにってところで、かならずつながれるはずだから。そして、思いを新たに、家庭ともよりよくつながっていけるといいなと思う。

 

やってよかったよ。フィードバックは一番の関係者にもらいにいくのが。心の準備ができているからこそ、受け止められることが多いはず。

オイラのこんな話から、ちょっとでも迷っている人がいたら、やってみてほしい。そして、背中を押せたらうれしい。もし、それで、傷ついて倒れそうなときには、オイラが今度は支えてあげたい。ノブさんがそうしてくれるように。連絡おくれ。

いやー、ほんと、いい学びでした。人の生き方から学ぶっていいよ。仲間がいてくれることに感謝感謝。

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わくわくメニューで苦しんでいる子たちへ おすすめ本


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先月、自学ノートについて、取材を受けることがありました。そこで、子供たちの生の声を聞こうと、自学ノートについて「座談会」をしました。自学ノートへの本音を聞かせてもらいました。

予定では10分くらいだったのに、気づいたら40分も!?ここまでこつこつつんできたことがあるから、語りにも熱がはいったんだろうな。

なぜ、学ぶのか。なにを身につけたのか。何に苦労してきたのか。来年度は?多岐にわたっておしゃべりしました。

そこで、でてきた「苦労したこと」の一つに、わくわくメニューのネタ不足があげられました。いつも、「家に帰ると、何を調べていいのかわからない~」って、困っている。毎年でてくる案件なので、そうならないように、週に1回ほど図書室で図鑑をかりてきたり、わくわくのテーマを1週間に固定(←これはとてもヒットしたみたいで、好感触)して取り組んできました。

その中でも、よい「問い」と「予想」を立てて、自分なりにまとめて次への「ふりかえり」をつなげている子がいます。

ミッハー_今_予想あり
≈


そこで、その子に、いったいどんな材料をもとに、まとめているの?ってきいてみたら、「おばあちゃんが、誕生日にかってくれた本があるんだよ。ふふん」と、ニヤリとほくそえんで、次の日、持ってきてくれました。



これはいい!何がいいかって、問いの立て方がおもしろい。子供たちは、えてして、最初は問いを立てるのがすごい苦手。その問い作りのモデルがこの本にはある。しかも365日も!すごいぞこれ。編集者魂に頭がさがります。これを続けているだけでも、問い探しの達人になれそうだ。

そして、その本をさっそく、オイラも購入。そして、もう一冊。同じ棚で偶然見つけた本。これもとってもいい。



こういう本があるだけで、子供たちの学びの一歩は大きく踏み出せますな。

教室には自学で調べる本コーナーを作っていましたが、やっぱり、手にとってもらわないとな。ってことで、回してみることにしました。
今は、表に名簿を貼り付けて、1人一日ごとに、これらの本をリレーで回しているところです。でかい本ですが、うれしそうにもってかえっています。



また、漫画だけれども、刺激を受ける本もいろいろあります。学びのセンスがいい子は、選書がいいなぁ。きっと、おうちの人も、こういう本に興味があるからなんだろうね。学校からもいい本を届けたいね。


このシリーズはおもしろいよほんと。



これはクラスの子に教えてもらいました。男子はこういうの絶対すき笑。

「ナオトにとってフルバリューって?」

 

この週末、PA(プロジェクトアドベンチャー)の「クラスのちからを生かすビーイング2017 クラスを支えるフルバリューコントラクト~ビーイングの理論と実践~」のお手伝いをしてきましたよ。2日間で、フルバリューコントラクトをもとにした、ビーイング手法を体験的に学びます。

今年で、4年目。オイラの教室でビーイングの活用について、紹介したりなんだかんだしています。

 

フルバリューって?

PAJの新しくなったHPにはこのように示されています。

”Full Value Contract(FVC)【フルバリュー コントラクト】

PAプログラムでは、プログラムを始める前に簡単な約束をしてもらいます。これをフルバリューコントラクトといいます。これは、お互いの努力を最大限に評価するという約束です。つまり、「自分を含めたメンバーをけなしたり、軽んじたりしない」、具体的には「お互いの心の安全と身体の安全を守る」、「自分に正直である」、「ネガティブなことにこだわらない」などがあげられます。 ”

 

なお、アメリカのHPには、校種別に記載されていました。

 

 

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二日目に参加者から、「ナオトにとってフルバリューって?」と質問をもらいました。プログラムの都合もあり、その場で答えることができずにいましたが、ここ数日、教室にいるときの自分、仕事を離れているときの自分、ずっと考えていました。

はて、オイラにとってフルバリューってなんだろう?

たぶんだけど、「相手に感心をもつこと、好きになること、一緒にいること」なんだよ。相手への思いがあるから、わかろうとしたい。よくなってほしいから、厳しいことも伝える。ここが土台となって、はじめて、Be Hereとか、Play Fare, Play Safe, Be Honestなどなどが、のっかってくる。

まず、最初のマインドセットに、人への共感からはじまるんじゃないかな。そこから、対話がうまれてきたり、違いや葛藤がおこったり、おたがいのノームづくりにつながってくるんだろう。

その矢印が自分自身に向いている限りでは、フルバリューにはなれない。精一杯なときはしかたないけれど、オイラは、うっかりしていると、ついつい自分自身に興味がいってしまう傾向が強い。

あぁ、大事な投げかけありがとう。なおぽん。

大きな声では言えないけれど、オイラは毎日、自分のフルバリューめあてをもって、アプリでチェックしています笑。最近は、「コンプリィメント、励まし、相手を知る」です。しつこくやらないと、ついつい薄れて行ってしまうので。

PAの研修に顔をだすのは、きっと、PAJのファシリテーターに出会って、フルバリューモデルを味わいに行っているんだろうね。テツやアンディやすずめのように。いっしょにいて、安心できる、そんな人になりたいなぁってお思っている。

 

朝の登校時。職員玄関前の池の周りに小学2年生があつまっていた。なんだろう?ってい一緒にのぞいてみると、池の氷が凍っている。いっしょに、枝や小石を投げながら、あそこは熱いね、ここは薄いね、と。いつの間にか、クラスの子も集まってきて、池の周りには人だかりが。すると、鐘が鳴ってしまい、急いでお別れして急いで教室へ。一日のほっこりとしたスタート。

フルバリューってなんでしょうね。きっと、少しずつ更新されていくんだと思います。数年後の自分がこれをみたら、ふふふって笑うんだろうな。

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