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感じる算数「数字をつくろう」1回目の出版

 

2学期から続けてきた「数学者の時間」で、自分のオリジナル数字をつくろう!が一段落し、いよいよまとめて冊子にできました。


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子どもたちも「これ一人に1冊もらえるの!?イガせんありがとー!」と喜ばれ、いい先生モードが勝手に演出されてしまっています。しめしめです。

これで3回目の数字づくり。ようやく自分のコンテンツになってきました。数字づくりは、概数で紹介されている大きな数の一つ「エジプトの象形文字」をもとに、自分でもつくってみよう、という時間です。

「つくる」って操作では、古代の人たちが表現したかった工夫や熱のようなものを味わえたりできます。つくりだす楽しさやデザインを通して、数字の持つ使われ続けてきた理由、そのシンプルさや使いやすいといったその機能美に気づいたりもできます。

なによりも、これまであたりまえのようにあった十進位取り法の本当のよさを味わうことができました(位に文字をあてはめちゃうと0~9の数字だけで全ての数を表現できちゃう!)。

でも、位取り法はそれが持つよさをじわっていないからか、計算処理としては分かっているようでじつは分かっていないことが多くあります。ついつい10といった数字を古代の人達と同じようにつくってしまう。するとどうなることが起こるのか?続けて、11も、12もさらには20~100までの記号を作らないといけなくなります。その先は?となると「わざわざ」つくらないと、数を表すことができない。これではいつまでたってもおわりがありません。

でも、そういう100までつくるときって、なにか自分だけの暗号をつくっているようで本当に楽しいようです。その作業に没頭している子どもたちの様子をみていると、癒やしの時間のようにうつっていました。自学ノートでも、普段、興味を持たなさそうな子までも取り組んでいるのをみていると、その「つくる」威力に圧倒されます。

数字づくりには、なにか「癒やされる」そんな時間があると思います。2学期末に雑誌の取材が入ったとき、「この時間は動きがちがうね。本当に楽しそうにたくさん話しかけられたよ」と話してもらいました。この時間は何かの見方・考え方といったコンピテンシーを身につけようとしている時間ではなさそうだけど、数学している人として癒やされていようです

さて、「大きな数字を表すには?」にもどると、やっぱりここで0の発見がかかせません。今年はある女の子が「くらげ数字」で発見してくれました。0があることで、1~9、そして0の10この数記号で全ての数字を表現できてしまう。

 

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インドでも0の発見とともに、その後の測量文化が一気にひらけていきました。まさに、そのプロセスをあじわえた瞬間でした。

今年の子どもたちは角度や時計といった「量」で表現したり、5をひとまとまりとして6を5+1で表現したりと、位取りを越えて数字をつくっていました。さすがにオイラも、「お見事!」とうねってしまいました。

時を越えて、以前の子どもとまったくおんなじ数字をつくっていた子もいました。以前の子は「太陽数字」で、今年の子は「かびかび数字」。前者はなにか根源的なエネルギーを感じるし、後者はユーモアが効いていていいですね。

 

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今回、とくにいいなと思ったのは「角数字」です。学校では3年生で角を学習します。その角の数で0~9を表している。「7なんかどうやってあらわすのか?7つも角あったら読みづらいよね」って数人で話し合っていたとき、「家の形にしたらできそうじゃん?」って。7がおうち。いいですよね。こういうの。

 

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こういった授業をしていると、やんちゃな子ほど、発想はクリエイティブ!やっぱり、教室で管理教育したり、しつけといった強烈な指導をし続けたりすると子どもたちの発想を引き替えにトレードオフとなり、創造力が貧困になってしまいますね。くわばらくわばら。

自分自身を振り返ってみても、形成的評価を意識して、授業をつくりあげることができてきました。子どもたちの作品を取り上げながらのミニレッスン。それによって、子どもたち同士のつながりも生まれ、ますます活気づく。やる気や楽しさは、学びを遊び化するブースターとなっていますね。この「数字をつくろう」で何に気づいてほしいのか、どんなことを感じてほしいのか。そういうことも整理されてきました。やっぱり、授業でなんどもつくっていかないと、いいものにはなっていかないものですね。

さて、感じる算数もここまで。今月からいよいよ探究する算数へ。数学アドベンチャーへレッツゴー。って、すでに算数の単元をちゃっちゃと終えた子たちが「問いづくり」を初めてもらっています。さて、どうなることかなー?

あ~、楽しかった。

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