感謝『子どもの力を引き出す自主学習ノートの作り方』石川晋さんより書評いただきました

石川晋さんよりさっそくていねいな書評をいただきました
死ぬほど忙しい原稿の合間をぬっての書評
ありがたく読ませていただきました

すぽんじのこころ
伊垣尚人さんの新刊『子どもの力を引き出す自主学習ノートの作り方』(ナツメ社)が出ました - 2012.02.21 Tue
http://suponjinokokoro.blog112.fc2.com/blog-entry-1234.html


「自主学習」ついてとてもていねいに日本における遍歴を記していただいております
また、この「自主学習ノート」の実践の本質を「ワークショップ的」と石川晋さん目線でずばり言い当てている点はとても言い得て妙、私が意識していないことを言語化してもらえたようでとても納得でした


以下「」書きは、すぽんじのこころブログより抜粋



「自学ということでいうと、日本には、巨星のような実践群があります。例えば近いところでは、岩下修さんの『自学のシステムづくり (自学能力を鍛える)』(明治図書)や福山憲市さんや藤本浩行さんの『自学力を育てる授業と家庭学習のシステム化 (自学能力を鍛える) 』シリーズなどの90年代初頭から後期にかけての一連の著作があります。旧法則化の先生方の実践群とまとめて呼んだらいいでしょうか。私が今年取り組んだものも、岩下さんに学んだものです。ですが、結論から言うと、これらの先生方が今どのような文脈で自学を語られるかはわかりませんが、私にはなんとも言えなく窮屈なのでした。自学が短期的な学力や学習習慣形成に役立つという外的動機づけ、あるいはシリーズがいみじくも銘打った「鍛える」という修業発想がぼくにはなじみにくかったということでしょうか。」

勉強不足の私には晋さんのこういう教育ルーツの見識の広さに尊敬と共に、
いつも勉強になっています
私自身も、今から20年以上前の小学生時代
自学自習プリントを宿題と併せて取り組まれていた先生に教わっていました
当時の私は先生の思いとはまったくうらはらのシールもらいたさに走っていた残念な子でした
今となって大人になるといろいろ気づくことはあるのだけれど、その頃の私はファミコンが命でしたので
しかし、自主的に学ぶことはいきなり上手に子どもの中にストンと落ちるものでもありません
私の中にそういった失敗の経験値?があったからこそ、現在の学ぶことの意味につながってきたんではないでしょうか
具体的にものほしさの反応的な学習経験の積み重ねが、主体的な学びへとどうつながるのかは
この自主学習の取り組みを継続するなかで気づいた様な気がします
それは、私も自主学習ノートを導入した今から7年前は「弱き怠け心と対峙する訓練」のような取り組みだったかもしれません
しかし、クラスづくりと連携していく中で少しずつ今「学習者主体」の形がデザインされてきました

また、教室の中での子どもたちにもカレンダーに○ほしさが動機付けで取り組んでいる子も少なからずいますし、その失敗は必ず置きますし、そこを「ふりかえる」ことで、自分にとっての学習の意味を少しずつ考えられる頭の体力がついてくるんじゃないでしょうか
だからこそ、そのプロセスを一心不乱に「鍛える」こととはちょっとちがうように思います
もっと、牛歩のように一歩一歩ていねいに自分にとっての学習の意味を深めていく事なのかもしれません
子どもたちには、単純に自分のために楽しむ学びは効果的であることを話します



「そもそも中学校という場所は、担任が学級生徒に課せられている宿題の総体を掌握できないことが日常化しているような場所です。塾の学習も計り知れない量ある。その中で、受験学力や、宿題圧力をはねのけて、「自学」の必要価値を説得的に展開することが、岩下さんの本など手法はわかるけれども、最終的に取り組んでいく時の最大の壁になりました。」

このあたりが教科担任制の中学校や高校での自主学習の障壁でしょうか。
やはり小学校段階で、自学できる子どもを育てつつ
教科担任制の中学でその力を発揮するような段階的指導は必要なのだと思います
小学校での学習は卒業と同時に切れますが、家庭学習はずっとつながっていきます
だからこそ中高での実践が無理かというとそうでもなさそうです
このあたりについてはまだまだ深まりそうなので、少し考えてからまとめてみようと思います



「それで、伊垣さんです。伊垣さんの取り組みは「子どもの力を引き出す」です。岩下さんも福山さんも藤本さんも、時代が要請する、時代の文脈の中で、当時「鍛える」を名乗ったわけで、まさに「子どもの力を引き出す」取り組みであったのだと思います。でも、そうした文脈から切れて(歴史から切れているわけではありません)、空気の入れ替わった文体文脈で語られる伊垣実践は、中学校でできるかどうかは別にして、なんとも清新で示唆的です。」

はい、ただ単純に勉強不足で知らなかっただけでした
知らないことはときに強みともなりかねません汗



「ノート作りは、今一つのブームのようになっていますが、伊垣さんの方式は、そのノート作りが、従来型のスモールステップ(教師の作成したステップアップカリキュラム)とは違う、学び手のニーズや状況に応じた「ミニレッスン」によって構成されていくところがポイントです。つまりノート作りの手法を「ワークショップ的」に捉えて展開しきろうと企図しているわけで、これはものすごくおもしろいと思っています。ということで、みなさん、お勧めしますね」

ここです。
私が本の中でも言い表せなかった部分を晋さんはこの言葉でハッキリと言い当てられちゃっているところは
「ワークショップ的に捉えて展開しきろうと企図している」

もちろん、スモールステップのやり方をレクチャーするときもありますが
特に自主学習ノートを導入したての頃はとてもていねいに積み上げていきます
しかし、自主学習ノートは個別学習のスモールステップでは完結できません
仲間との学習をうまく活用しながら効果的に学び、学習の意味を見つけていけるよう工夫します
そのためにもクラスづくりは欠かせず、クラスづくりにはやはり子どもが自分のクラスは自分たちで築いていくと行ったオーナーシップが必要となります
結果、教師から子どもへのトップダウン指導にはならず(もしそうなったときは鍛錬ノートとなり果てていってしまう)ワークショップ的な子どもの実態にあわせて、課題をアレンジしていくことが必要となってきます
主体的に学習でき、学びのオーナーシップが子どもたちに確保されやすいのは、このワークショップ的な仕組みがあるからなんです
振り返って考えてみると、クラス作りに自主学習にも適応できないかと常日頃から虎視眈々と狙っていただけのことだったんです

鍛えるための自主学習が、パーソンセンタード(人間中心)のアプローチにかわってきたのは
クラス経営や授業とのつながっているからなのだと、そういう自分に気づきます
うーん、そういうことなんだなぁと理解が今まさに深まりつつあります



自分の本をこうやって評価をいただけることはとても刺激になり、考え学ぶきっかけをいただけます
本当に、感謝です

晋さんの本がぜひ世に出るのをこころより楽しみにしています

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Comment

まるしん | URL | 2012.02.27 21:26
 こういう形式で、互いのブログを引用しながら書くというのはおもしろいですよね。非常に建設的と感じます。
 ストップモーションビデオ検討のようですね(笑)

 ぼくの本ですか、さてどうなることやら・・・。
イガせん | URL | 2012.02.28 05:59
ブログ対話、ありですね。目に見える土台を共有できるからクリエイティブな話合いができると思います。コロンビア大学のパイロットスクールでも同じようにチャットしながらログを残して話合いをしている取り組みがありました。
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