★★2ログブック「クラス全員でサークル(輪)をつくろう」


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これはクラス会議の椅子を用意してのサークル、いつもは地べたにすわってます


クラスでの基本の生活は「輪」になることを基本としています
輪になることは一つのアクティビティ(活動)です
輪になることで学べることがたくさんあるからです
「クラスルール本」でも記載したとおり輪になる力は大きなものがあります。

聴く力、話す力を育てる対話のルール
 クラスで話し合いをするとき、どんな机の隊形で話し合っているでしょうか。クラスの全員が黒板のほうを向いて座る一斉指導型の机配置だと、「教師←→子ども」という情報の伝達となってしまい、「子ども←→子ども」のコミュニケーションはなかなか深まりません。子ども同士が話し合い、深め合う中で考えを生みだしていくといった活動を行いたいときには、机の配置にも工夫が必要です。私がおすすめする話し合いの隊形は、子どもたち全員が輪(サークル)になることです。
 輪になって話し合うことは、子どもたちをとても勇気づけるため、あたたかい教室づくりには欠かせません。ちなみに、この「サークル対話」と呼ばれる手法は、オランダのイエナプラン校と呼ばれる学校で取り入れられているもので、そこでは大人と子どもが入り混じって輪になって話すことが日常的な姿になっているそうです。

Rule 06話し合いは輪になって行う
床に直接座り、同じ目線で話し合う。クラスで話し合いをするときは、教室の中央で床に座り、みんなが輪になって行います。床に直接座るので、教師も子どもも同じ目線になって上下関係が薄れ、本音で話しやすくなります。また、子どもたち同士も日常の力関係から解放され、リラックスできます。そして何より、輪になると誰の顔も同じようにいつでも見ることができ、それが子どもたちにとっての大きな安心感につながります。
 友だちの顔を見ながら話をする、そして、その話を聴いてもらえる、友だちに自分の意見や考えを受け止めてもらえる。そんな話し合いは子どもたちに安心感を与え、自由に自分の意見を言えるクラスの雰囲気をつくっていきます。
 輪になるときは、机を教室の周りに移動させて、真ん中に空いたスペースで輪になるだけでも十分ですが、私のクラスでは、いつでもすぐに輪になれるよう、教室の真ん中を開けた机配置を採用しています。

拙著『子どもの力を引き出すクラス・ルールの作り方』 P22~P23より抜粋

ボクたちのクラスでは朝の会は必ず輪になってからスタートしています
朝のサークルと呼んでいます
しかし、この輪になることはいきなり最初からできることとは限りません
子どもたちのそれまでの学習体験が大きく影響してきます
男女仲良くが自然とできる学年の子どもたちなら当たり前のように輪になれます
しかし、一般的に「先生対子ども」といった授業形式の学校文化の中では、お互いが輪になって話し合う体験は少なく輪になることのやり方はその意味は理解していないことが多くあります。
だからこそ、「先生対子ども」だけの量方向だけのやり取りで終わることが無く、そこに「子ども同士」の交流が生まれやすくする場づくりが必要です
それが輪になることです。
先生が輪になることの価値や意義をたくさん説くよりも、実際に繰り返し繰り返し輪になる体験から、気づきを深めた方が子どもにとって心に残る学びがたくさんあるはずです
そんな力を子どもはあたりまえのようにもっていると最近つくづく感じています。

さて、輪になることにも何事も練習が必要です
輪になるトレーニングはあえてしません
でも、輪になる「やり方」は子どもたちとはじめに共有しておきます

「学期の初めにサークルになるための作り方」
★できるだけ男女混合、いつもとは違う人となろう
★先生は時間を測る係
★先生はじっと観察し、輪をつくろうとする子へのフィードバックを欠かさない
★ふざけていたり、隣同士、輪に入ろうとしない子はそっと見守っていて「待つ」
★最初は床にマジックで線を引いておく


クラスで意識しているのはこの程度でしょうか
男女混合というところが今年の「こだわり」でしょうか
今年のクラスは特に男女の対立を感じることがあります
もっと自然とかかわれるように「あえて」男女交互で並ぶことを提案しています

先生の役割は基本的に時間を測る係でしょうか
ふだん机で学習しているため、輪を作るためには、机を教室後ろに下げたりしながらすばやく輪にならなければなりません
最初は時間がかかりますが、この辺は作業的なスキルもあるので練習を繰り返すことでいつの間にかスッと輪になれるようになってきます
最初は4分、慣れてくると2分、3学期ごろには10秒で輪になれます(笑)
(学期が進むにつれ輪になれるための教室環境を子どもたちが教室レイアウトするように成長していきます)
時間の提示通りにいかないときはやり直しを徹底する厳しさも大切です
ついふざけてしまう子も必ずといって出てきます
それもOK
先生がじっと待っているといつか子ども同士声をかけるようになります
「ほら、あんたはココ!」「男子はぼーっとしてないでもっと素早くならんで!」みたいに(笑)
輪に入れないであぶれてしまう子もいます
そんなこへも
「ここ入りなよ」「どうぞどうぞ」
と和やかな雰囲気も産まれます
邪魔になる机を自分からどけようとする姿が見られるようになってきます

ここでのポイントは先生は子どもたち集団の成長の様子をアセスメント(査定)すること
この輪になる子どもたちの活動を観ながら、集団の成長具合を見立てることができます
すっと輪になれないのは
子どもたちに輪になる体験が少ないところから来るところなのか
それとも、男女混合で隣同士になることにまだ抵抗があるのか
輪になること自体にコミットメントしていないのか
入れてっていうスキルがなかったりするのか

毎年最初は、窓の外を見ていてずっとぼーっとしてしまう子が2~3人
真剣に輪になろうと声をかける子は同じく2~3人ぐらい
これがいいとか、悪いとかではなく
集団の発達段階が今どの段階にあるのかを輪になる活動で見立てることができるということです

無理に「早く輪になりなさい!」と先生がいったところでその場しのぎで輪になってしまいます
先生が輪をつくると「効率」はいいのですが
お互いに声をかけたり、全員が輪に入れるように輪を広げようとする気づかい意識が生まれません

リーダーがいなければ、輪になれない集団です
しかし、自分たちで声をかけながら、失敗や時間をかけながら、輪になる体験を繰り返していくと
普段の話し合いでも自然と当たり前のように輪になって話し合おうとする姿が見られるようになってきます

この間、体育館でアクティビティ「ニトロクロッシング」をして体験のふりかえりをしているとき
4グループ中3グループは自然ときれいな輪になって話し合っていました

また、今年度は、床にマジックで線を引きました
その線を目安にしながらならびます(決まった場所はつくりません)
輪を見える化することも子どもたちへの大切なサポートとなります
そのうち、輪の形態も多様になり(朝のサークル、休み時間、クラス会議など)必要なくなってきます

「輪になる事からの学ぶ気づき」
★譲ったり、譲られたり、全員を仲間に入れるプロセスを体験的に学べる
★集団の成長段階を見立てることができる
★輪になって「全員参加で話し合おう」とするクラスの文化を意図的につくることができる

「輪」を作ることがクラスの「和」につながっていく体験をボクは何度もしてきました
輪になる力はとても強力です

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