★★第36番星「子どもの力にフタをしないこと」

5年生も3学期がはじまり1月が終わろうとしています
いよいよ授業も中盤にさしかかり活気がでてきました

今、算数では学び合いと少人数のワークショップ型の授業形態を生かして取り組んでいます
学習進度の早い子はいよいよ「分数のかけ算わり算」に進みます

実は、「分数のかけ算わり算」は3月の学習内容です
つまり、その子達は5年の学習をほとんど終わってしまっている状態

もちろん中にはじっくりと円周について学習している子もいますが
どんどん進んでいる子どもたちもいる状態です

実はそのどんどん進んでいる子達は1番算数苦手な子たちです




今までの学習をふりかえってみると、みんな同じペースで学習を進めてきた2学期
学習指導要領移行期の現在、とてつもない量の学習内容が6年生の内容から降りてきます
もちろん、子どもたちはアップアップです
2学期末はとてもきつかった
話をきくと、どこの学校の5年生も同じようです

「なにか手を打たねば」と思っていた矢先
開校記念日に学び合いの研究校である福島の赤木小学校に行ってきました
学び合いを実践されている「とんんたん」さんと「furu-t」さんのクラスを
1日お邪魔させていただき、見学させてもらいました。

3年生と5年生でしたが、子どもたちの学習に対する姿勢が素晴らしかったです
なによりも子ども自身が自分の学び方をボクに語ってくれる語ってくれる
「わかんない子には教えに行かないよ。分からない子は自分からききに来るから」
「それにだれがどこをわかんないなんて、私たちわかんないし」
「でも、ききにきたら一生懸命おしえたりするよ」
「たまにクラスの中で一人でやっている子がいたら、声をかけるようにはしてるんだ」
「自分で責任もって結果をださなくっちゃだめなんだ」
「レポートがたくさんあって苦しい!」
「たまには一斉授業があってもいい。楽だし(笑)」
これを3年生がこうこうと語ってくれます

おふたりの先生が言うには「予習」がカギだそうでした
予習を早めにしておき、授業では分からない所を聴き合う
そして、学び直しの時間を確保する
そんなことを教えてくださいました
ボクの中でもなにかスイッチが入るヒントでした

とは、いうものの、今まで「自主学習」でも復習をメインにやってきた我がクラス
「いきなり予習というのもなんだなぁ「
「どこで時間がとれるかなぁ?」
と思案したところ

「毎週月曜日の1、2時間目はブロックアワー(わくわくタイム)の時間をつかえるなぁ」
この時間は2時間ぶちぬきで、漢字ドリル、漢字テスト、計算ドリルをそれぞれのペースで進めていく時間
「この時間に算数が苦手な子と一緒に予習をしていけば良いんだ!」

ということでさっそく2週間、挑戦してみたところ
1月中にもう、「円周の問題」、「立方体の問題」が終わってしまうところにきました
あとは、練習問題をどんどんやりこみます



「子どもの持っている力をフタしないこと」
これは、できる子だけではなく、勉強が苦手な子にも同じ事が言えます
一緒に、ワークショップ型の授業で対話をもとにしていると
子どもたち同士どんどん話し合って新しい知識に気づき学び始めます
お互い安心して聞きあえる仲間なんですね
できる子とできない子では一方的でこうは行かないようです

現状の一斉指導の中ではこぼれてしまっている子どもたちが
どんどん問題に取り組もうと意欲的になってとっても輝いている姿
これはもう感動
ボクが「いっしょにやろうよ」とさそうと
「もうわかってるから一人でやらせて」だって
嬉しいやらなんやら



現在の学校教育の仕組みでは「決められた学年で決められた学習内容を教える」こととなっています
そこでは、ひとりひとりの発達の課題やスピードは軽視され
効率よく多くの手段に学習を伝達する形態一斉指導が重視されています

勉強が苦手な子はいつも同じペースで学習するからついて行けずに、意欲も低下していきます
先生へは、国からの制度的なサポートはあっても上意下達の研究
先生のモチベーションや指導力だけに頼って授業が展開されているのが現状
だから、保護者にとって毎年担任のあたりはずれがといった悲しい一喜一憂が毎年起こります
過去の高度経済成長期はこれでうまくいっていたけれど
これからの未来を担う子どもたちはより高度化より情報化された世界の変化にもっと流動的に対応していくだけの力が必要になります
今のモデルの教育観では限界が来ているのが現状です
もう、至る所に亀裂が来ています(不登校、いじめ、教員の不祥事、うつなどなど)

話題がそれてしまいました
もどします

例えば、かけ算九九は2年生でしっかりと学ばなければ
もう一度学び直そうとする時間は「確保されにくい状態」にあります
「されにくい」というのは熱意ある先生は放課後残したりしてマンツーマンで学習をみてあげます
でも、現在、一斉下校の中、なかなか子どもたちを最後まで放課後に残して見届けることはできません

算数などは既習の上に新しい知識を組み立てていく学習です
学習の土台がしっかりしていないから
新しい5年の学習をいくら積んでも積み上がらずその場限りの数の操作で終わってしまう
これを毎年毎年苦しんで勉強嫌いになっていく
そして、集団の中からひとり、そして、ひとりと勉強ができなくなってこぼれていってしまうのです


でもね、これは子どもが悪いわけでも、先生が悪いわけでもありません。
先生は誰もが必ず「救ってあげたい!」「助けてあげたい!」って気持ちはみんなが絶対に持っています
これは保証します
でも、放課後の会議や、連携教育などにふりまわされてしまい
子どもとの時間の確保なんて贅沢
教材研究の時間は早くて夜の6時ごろから
家庭がある先生方はさっそうにかえらなくてはなりません

こういう悪循環の中でどうやって、学力を伸ばしていけるのでしょうか
さらにこの現状のまま時間数を増やすことにボク自身は疑問があります
(でも、内心、子どもたちともっと一緒に学習できる時間が増え、嬉しいのですが…)

と、また話題がそれてしまいました
どうも不満がたまっているようでお恥ずかしい

つまり、先生も子どもも、「分かるようになりたい!」「分かるようにしたい!」という願いはあるものの
国の教育の仕組みが効率的な画一指導を重視しているため、どうしてもうまくいっていないのが現状

そこで、あとは工夫するしかありません。
もう、お上に頼っていては子どもたちがかわいそうです

そこで、予習です。
勉強が苦手な子どもたちにはあえて「予習」をする時間を取ることで
「学び直し」をする時間を作っておきます


それは、勉強が得意な子にも大きなメリットがあります
この様子を他のクラスの子達がみて
「あいつらもうそんなとこやってのかー!」
ますます、やる気モードが高まります
良い循環が子どもたちの中に生まれてきます

今、クラスでは、自主学習の50%の力を使って、理科の実験、社会の調べる資料などを予習しています
理科は実験器具を使っての検証授業
それでもいろんな条件がことなりうまくいきません
だから実験のやり直しの時間も必要となってきます
社会は資料集め
学校のインターネットはセキュリティが高すぎて情報が集められません
図書館の本やネット、家で資料あつめはできるはずです
このようにゆとりをもって学習することで
展問題や受験問題(受験の是非は今は問いませんが)へも挑戦できる時間があります
それらの問題にも仲間同士でどんどん話し合いながら進めていけます
実際にクラスでも、もう筑波大学付属小でつかっている発展問題にがんがん取り組んでいる子もいます
もちろんそういう問題は「活用力」や「思考力」を高める問題がどんどん出てきます
そうすると、学ぶってことが受け身ではなくなってきて
どんどんスポンジのように吸収する、学ぶことにガツガツするほどの意欲です

フタをしないってこういう感じです


ボクは理論家ではありません
ボクは実践化としての教師です

そのフタをしないためにも、先生は草の根的に現場でできる実践を変えていく必要があります
視点は「この子たち全員が勉強わかった!楽しかった!」って思えるような授業形態、指導計画はなにができるのか?

くりかえし、くりかえし私は子どもたちの姿を観ながら自分に問いかけています

長文最後まで読んでいただきありがとうございました。
ちょっと、今日の会議でイライラしていたので、少し過激な内容になっていたらご容赦ください



最後に、5年生の学習をせっせと終わらせ、1~5年までの総復習する時間をとってみようと企み中
5年の1年間だけの復習じゃもったいなくて
できれば6年の学習もかなぁ
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