「シアワセのバケツ」プロジェクトでシアワセ体験から

シアワセってなんだろう?って話し合っているところ。ある子が「お母さんをひとりじめできること」って、少し恥ずかしそうに話してくれた。その子は、一見背も高く幼くは決して見えない子。こういうの聞くと、その子の気持ちにふれられる、そんな話し合いにいっしょにいられて、シアワセな気分になってしまうよ。 本校では、今月、全校でなかよしキャンペーンに取り組んでいる。とりくみは、各クラスさまざま。オイラのクラスは「シアワセのバケツプロジェクト」に決定した。

もとはというと、英語の時間に「英語の絵本」をほそぼそと読み聞かせを続けてきた一冊に「しあわせのバケツ」があった。この本は、英語と日本語訳、その両方をあわせてのっているので、おすすめ。この本が、子ども達の中に、とくに残ったようで、自学ノートにもそのバケツのデザインを描いてきたりもしていた。 シアワセのバケツって?簡単にいうと、みんなシアワセのバケツをもっている。いやなことされると、バケツの中のシアワセをもってかれちゃう。だれかに優しくするとその人のシアワセをバケツにみたすことができる。でも、不思議なことに、自分のシアワセも満たされるって話。

そのなかでも、次のフレーズを英語の先生がいたく気に入ってくれ、板書までしてくれ、子ども達に話もしれくれた。

“You need other people to fill their buckets. Other people need you to fill your buckets.

(あなたのバケツをみたすためにも、あなたにはいろんな人が必要なの。あなたのバケツを幸せで満たすためにも、他の人もまた、あなたが必要なんだよ)”

いいよねー。

そこで、誰かのバケツを満たすために、できることは?と話し合うと

・あいさつをする・笑顔になる・感謝を伝える・相手を見る・いいところを伝える・いっしょに遊ぶ・さそう・あく手する・~してあげる・いじわるをやめる

などが挙がり、早速取り組み始めてみた。

でも、めあてをもって取り組んでてもね、なんか違うなってひっかかっていた。こういうのって、「なぜやるのかがわかるからやる」「やる価値をインプットしてからはじめる」では、ないんだよね。そして、目標→実行→ふりかえりって直線でもない。理屈で説得されたり、~するといいからやるってところからではなくてさ。

どこか、こう心のそこからやってみたいなぁって思えるから、はじめてみる。お返ししたいなあって思えるからやってみる。そうなってほしい。それにはなにが必要なんだろうって?しばらく考えいたら、ああ、あったあった。ワークショップの出版・共有がその装置になっていたじゃないかって。

つまり、だれかからの温かいフィードバックをもらうことで、お返しにしてあげたくなる気持ちが育ってくるってこと。たくさんのシアワセをもらった子は、シアワセを周りに返していこうとする子に育っていく。そのとおりだよね。

ということで、さっそく、感謝のカードを集めることに。これまでにしてもらったシアワセがたまったお礼を伝えようって。依然、ゴリも同じようなことをやっていたよね。水玉にメッセージをかいて。

オイラは、朝のサークルで、毎日数枚のカードを読んでみんなに紹介し、みんなでほっこりしてから、朝のスタートを迎える。読み終わったカードはバケツにためていくって仕組み。カードは一日の最後に、ふりかえって書く時間をとってみる。

もちろん、オイラも数人からもらい、シアワセいっぱい(笑)。けっして、催促しているわけではないのですから。

バケツにしあわせがたまる減る、って子ども達にとって、とてもわかりやすいメタファー。キャンペーン中はしばらく続けていこうと思う。

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ちなみに、バケツはある子がデザインをかんがえてきてくれた、「シアワセのドラえもんバケツ」です。係活動でつくってくれましたよ。ポイントは首輪のビー玉をくっつけたところ。のりだとすぐとれちゃうから、ボンドだってさ。

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「強みーイング」を張り出してみた

 

家庭訪問がようやっと終わった。今年も例年どおり、子ども達にいろいろプレゼンをしてもらい、ほっこりとしましたよ。

http://igasen.blog22.fc2.com/blog-entry-425.html

本気のチアダンスもよかったし、姉妹でバイオリン二重奏もね。なにげにストライクだったのが、足で目隠しをするという一芸。あはは。子どもっていい。

今年は、おうちの方、最後「お子さんの強みってなんですかね?」って尋ねて回ってみた。これがよかったので、クラスで毎朝、報告していたんだけれど、今朝、ふと思いついて、「聞いているだけじゃ忘れちゃうしなぁ。そうだ、書き出してみて見えるところにのこしてみようかなぁ」と、模造紙2枚にその強みを張り出してみた。

自分の強みをみつけよう!ってことで、顔写真に、クラスネーム、自分の強みを張り出してみた。それをながめながら、お互いの強み探しのちょっとしたアクティビティをしたり。

クラスのわんぱくボウズも、ヒットしたのが、振り返りにこのこと書いてたし、嬉しかったんだろうなぁ。

自尊感情を大事にしたい。そして、いい意味で、お互いに頼ったりできるリソースになってほしい。それには、使い続けないとなぁ。月に1回程度、みんなの強みを、更新していけるといいな。なかなか場所がとるけれど気軽に書き加えたり、眺められる場所にするといいなぁ。


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ナニモシナイから、変わったんだよね

 

今年は3年生の担任。もう、担任させてもらえるだけで、どこでもいい。ほんと、かわいくて、いうこときかなくて笑、トカゲばかりつかまえてきて、授業中に筆箱の中から脱走させたり、でもね、机の上にそっとタンポポをおいといてくれたりと、毎日が楽しいんだよね。

この1ヶ月、新年度だから、これは!ということは、なにもしていない。サークルベンチもないし、自学ノートもまだ。作家の時間も、数学者の時間も、クラス目標さえも。(ちなみに、昨年度はクラス目標をつくらずに、授業ビーイングづくりに)。学級通信もまだ2回だし。

今年は、とくに子どもたちにとって、目の引くことを極力おさえてスタートしてみた。

そのぶん、あたりまえのことをたんたんとつみ上げてきた。それは、学ぶことを楽しむこと。今日、ここにきて、ひとつすっとクラスの雰囲気が上昇した感じがあった。

算数は1単元目のまとめ。少しずつ「自分で学ぶ!」をすすめてきて、今日は「終わってる子は、もう予習をやっちゃおう!」ってことに。単元を開放してみたら、この時間だけでも、次単元「時間と時刻」がおわってしまったがほとんどだった。おしおし。ここから、問題作りにすすめるぞ。これが少しずつ数学者の時間へつながっていくんだよね。

やっぱり、子ども達にとって、大きく変わったり「今年は新鮮~!」といよりも、知っていることをや慣れていることから、少しずつずらしていく方がいいんだろうと思う。逆に言うと、「しつけとしての学び」さえもケンカしないで利用できちゃうし。このへんは、「既知を引き出す(Brain Based Learningより)」って授業の最初に意識しているところから、つながってきたこと。

年度の初めに、大きく変えたり、目の引く実践で、子ども達、保護者達をひきこむよりも、ちゃくちゃくと学びで力をつけていくこと。スタントプレーよりも、4月の終わりにひとつ突破できることが一つわかったよ。これまでの自分、やや残念だ…。


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初夏の風の中。町探検に出発。今年は、学年でカリキュラムマネジメントの練習。社会と総合的な学習の時間と国語をつなげて、「地域の仕事、人とつながる地図作り」に向け、探究的統合カリキュラムを作成中。

今日は、町に探検に行ってきた。コンパスと地図をもって「右に行く?左に行くの?」と。オイラは安全管理と勝手な独り言ぐらい。言われるがままに、町を予定の探索ルートをウロウロ。

途中、公園をみつけてしまい、予定を延ばして、遊ぶ。遊ぶ。遊ぶ。こういう時間って、いいなと思う。ノートを地面にほっぽりなげて。風でとんでくし笑。教室で閉じこもって勉強だけでなく、探検しながらダイナミックに学んでいってほしい。ここで遊んじゃおう!って覚悟ができたオイラもよかった。学びにだけいかずに…。

この公園のここには、トカゲがいる!と早速捕まえてくれ、見せてくれる。その横で、何人のれるか!と遊具に人が群がっている。「この木、登ってていい?」とすでに登ってるし。

ますます、楽しくなってきたぞ。

さて、わくわくするほうへ。これまでのこびりついたものをすてすて、それでも自分らしく進んでいこうっと。


先生やってて「しあわせだー」ってこと

 

ハンター役をおおせつかる。

卒業式で着ていたスーツはクリーニング中。ということなので、サングラスと花粉対策マスクと半袖。春の風の中、1時間、徹底的に校庭全部使って「逃走中」。オイラは、全力疾走でつかまえるつかまえる。

まだまだ奴らには負けやしない。最近の捕まえ方のコダワリ。すぐにタッチせずに、いつまでも追っかけ続け、相手があきらめたところをしとめる!おかげで、サングラスはマスクから漏れる息で真っ白。そして両肩で息をするほどかなりしんどい笑。でも、それが職人としてのコダワリ。

その姿を、他の学年の子たちが、怪訝そうな目で見ている。しかし、これももう風物詩なので、今日は、何人もが手をふってくれていた。

 

一方、室内プログラムは、くじ引きメンバーでのグループ出し物大会。劇あり、クイズミリオネアあり、怪談話ありですげーおもしろかった。でも、これが実は、メインじゃ無くてね。

そして、お楽しみ会からのドッキリしかけがはじまる。ここで沖縄に転校してしまう子がいる。秘密の会議で決まったこと。

まず、先生が宿題おわっていない二人を怒り狂う。そして、教室から追い出してしまう。しばらくして、みんなには、このクラスで優しい子が迎えに行ってほしいと頼む(自分で追い出しておいてるのに、やや矛盾も感じるがそういう設定なのでしかたなし)。そして、もちろん、みんなから信頼あついその子が選ばれる。教室にかえってきたら、てってれー♪と。

ドッキリ、大成功でした。アーチを作って、みんなで祝福。

親友の子が内緒で、メッセージカードを作ってくれてたのをプレゼント。集めるのにも苦労して一悶着あったんだけど、それは内緒の話。

沖縄少女はステージに立たされ、野球少年からの最後の告白タイム。こっちはもう、みていてどきどき。みんなは大盛り上がり。4年生ってオオカミだぜ。おいおい、のせられすぎじゃないか?と先生らしいことを言ってみたものの、野球少年は鼻息フムフムしながら、まんざらでもない様子で拳を握りしめる。

転校しても大好きです!!!ニカーっと笑顔。

いやー、もう、こっちがはずかしい。でも、なんかいい。ほんといい。ほんと、しあわせ。あぁ、この場に一緒にいられて、みんなでそれを共有できるって。

そして、卒業式で歌った「明日へつなぐもの」を輪になって歌っちゃう。いつの間にか、肩くんで、笑って、歌って。(ちなみに、肩を組んで歌ってしまうと、ちょうど真ん中で右にも左にも動けない子が生まれてしまう)でもね、最後の歌詞にきたら、ぐっと胸がしめつけられちゃう。

この歌すきになっちゃったよ。そして、また最後のメロディーがいいんだよね。かけ合いになって、最後の

「ありがとう君のすべて♪」

には、ほんとにその子をおもいこめて、みんなが前のめりで歌っていた。あぁ、卒業式練習ってムダじゃ無いんだよね。こういうところにつながってくるんだなぁ。

その沖縄少女は、みんなから好かれている。本当に、愛されている。たくさん、たくさん、優しさをもって関わってくれたから。ほんと、算数なんかオイラより、カンファランスが上手。だって、ぜんぜんやらなかった少年たちが、その子がそばに来てくれたら、チャキーンとはじめちゃう。

それだからこそ、切なくなるんだよね。

 

10歳のとき、こうやって肩を組んで歌って涙して。わすれないよなぁ。こういう純粋な感動にふれられるとき、先生やっていて、ほんと、よかったって思うよ。

にしても、ここのところ毎年のように涙を流し記録更新中。家で妻に「今日は、ちょっと切なくて涙したんだよね」っていうと、「今年も、しめっぽいクラスだな」と例年のごとくいわれてしまう。

しめっぽくてもいいのさ。気持ちのままにいきていくのさ。じめじめしたって、いいじゃない、10歳だもの。

 

学ぶとか、力をつける、とかそういうことにずっと、注力してきた1年間が終わる。だからこそ、こういう純粋な感動って、なおさら、心に響くなあ。人ってさ、決して勉強だけじゃ無くて、いろんな体験をかさねて、やっぱり成長していくんだよね。行事って、子どもを大きく、成長させてくれるきっかけをくれるんだな。

先生やってて、ほんとよかったって思えた一日でした。

さ、明日はみんなで、教室空っぽ大作戦。来たときと同じように、なんにもない教室にして解散。


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どうしたらわかってもらえるのかな。本当によりそうこと、この子から学んだんだよね。このビーイングカレンダーで4日が一番心に響くんだな。

「残りの教員生活、有意義にお過ごしください」といわれたよ 苦笑

3年生で担任した子たちが、さっそうと卒業していった。オイラは、年度が変わると、いつまでもつながっているってことはほとんどしない。「イガ先さよならー、楽しかったねー」と、子どもたちもけっこう、あっさりしている。それでいいんじゃないだろうか。

でも、たまに、イガせん文庫の本を借りに、わざわざやってくる。オイラは、そんな子たちと、たまにおしゃべりするぐらい。

そして、その本をよく借りにきていた子が卒業した。

 

いよいよお別れ。門出式のときに、その子から袋をいきなり渡された。というか、卒業生は、花道を止まる間もなく練り歩く。そのためか、瞬間、押しつけられたみたいなもんだった。

その袋の中には、クラスで飼っているダッフィー人形のために、縫ってくれたパンツと靴下二つと手紙が入っていた。

以前、ダッフィーのパンツがこわれちゃったので、直しれくれるって、数年前に持って行ったきりのこと。覚えてくれていたんだなぁ。

手紙には、「残りの教員生活、有意義にお過ごしください。4年間、たくさんの本ありがとうございました」とまぁ、淡々と書かれていたし 笑。その子らしい。

その子は、3年生の頃から、よく本をよんでいた。「イガせん、おすすめの本はない?」と3学期には「ダレンシャン」から、「デモナータ」を読破していた。

たぶん、この4年間で、1000冊は読んだんじゃないかな。これまでのイガせん文庫の一番の読者じゃないだろうか。

もちろん、手紙の表紙には、「獣の奏者」「指輪物語」。うん。わるくないチョイスだ。

 

オイラは小学生のころ、まったくといって本を読まなかったので、本の持つ面白さはしらなかった。近所の表札を変えてみたり、火遊びしたり、いたずらしたり、いたずらしたり、いたずらしたりと忙しかったから。

でも、子どもの頃でなければ、読めない本があるはず。オイラは、その大きな出会いをうしなってしまったけど、その子は豊かな時間を過ごしたんだな。

そんないろんな本との出会いをのこせたことがうれしい。きっと、これからも、本を読み進めていくんでしょう。

 

卒業式。みんな感動してうれしそう。なんだか、卒業学年でないと、ちょっと取り残された気分もあったけど、こうやって、ちょっとでものこせるものができたって、ありがたいことだなぁ。

その学年は、座ってられずに学校中うろうろしていた子、ツバばっかはいていた子、ハラたてて得点板もとにもどす子などなどなど。あぁ、いろんな子がいておもしろかった子たち。さっそうとちょっと大人びた顔して卒業していった。人って成長するんだな。

 

さて、明日は、クラスのお楽しみ会3時間。転校生のために実はお別れ会だったりするんだよね。たいした手伝いはしていないけど、クラスの子たちは、いろいろと準備してきた様子。また、あのPA式じゃんけん列車20分間地獄でナチュラル・ハイになるのかしらん。

 

 

余談だけど、本をびっくりするほど読む子に共通しているのは、「TVがない」ってこと。



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いよいよ自学ノートを一冊に。今年はドリルノートを併用したので、冊数はそれほど多くは無いけれど、いろいろ取材をうけたりと、内容はすっごい充実していた一年間。目に見えると、また大きな成果だなぁ。
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