仕事に求めるものは「おもしろがれる」と「変化」でしょ!

今年、僕は特別支援教育学級の担任となりました。

と言うと「えー!?どうして引き受けたの!!!!」と聞かれることが多いので、自分自身をふりかえるよいきっかけと思い、何を軸に決めたのかを考えてみました。

この半年、「仕事で大事にしたい価値ってなんだろう?」って考えるようになってきました。この数年、特別な支援が必要な子どもたちを担任することが増えてきました。それも、特に大きな支援が必要な子を。各クラスには表立っては見えなくとも、6%(つまり各クラスに2人ほど)の発達に課題を抱える子どもがいるっていわれています。そんな子どもたちとじっくりつきあってくるうちに、「この子たちのことをもっと知りたいな。そこからもっと支援ができないかなぁ。この子たちとかかわっているのはおもしろい!」って、純粋に興味がわいてきたんです。

昨年の12月ごろに「自分の仕事に期待する価値観ってなんだろう?」という自分にとって意味のある問いをようやく見つけられ、そこからまたもんもんと考え続けてきました。ようやく、ひとまず、ふたつの価値基準である答えをみつけられたんです。

それは「この仕事を僕はおもしろがれそうか?」そして、「ここで自分が変化し続けて、成長ができそうか?」とその二つでした。



「この仕事をおもしろがれるか?」

今回のチャレンジが、今までに無いことを経験できそうだと思えるかってことです。このワクワクする経験を、特別支援の分野でできるかってこと。そもそも「この仕事を僕はおもしろがれそうか?」って聞かれたとき、最近はいろいろ背負うものが増えてきたので、仕事を純粋に楽しめていないなぁって思ってました。クラスはとってもいい感じで、やりたいこともたくさんあって、でも何か僕の中に一つピースが欠けている感じがずっとぶらさがっていて。それは、常に何か提案していかないといけないみたいな焦りのようなものを抱えていたり、結果にシビアになればなるほど、楽しさを忘れ、本来の人生を楽しんでいこう!といったことから少し遠ざかっている毎日でした。

本来、この教職の仕事を選択したとき、もっとワクワクしてたり、もっと毎日をおもしろがっていた感じでした。初任のときは、屋上スイカ割り事件や深夜卓球事件、校長室ソファー事件など、今では語れないことばかりですが…、純粋に楽しかったものです。そして、やっぱり原点に返ると、子ども一人一人とじっくりかかわることやその成長のプロセスにじっくり関われることを、僕は「楽しい!」って思えることに気づき、特学へ進むことへ新しいチャレンジしました。


もう一つは「自分にとって変化・成長できることか?」

僕が現場にいて常にもつ違和感のひとつに「例年通り、去年と同じようにやりましょう」です。公立学校のよさはいつの時代やいつの不況などにも大きく変わらない、変わりにくい「安定」があります。でもそれは、「子どもの実態」あってのこと。毎年違った子どもたち、そして、ひとりひとりが全く違っている、そこで働く先生たちだってちがう前提があり、同じことをする意味ってなんだろう?って。昨年同様トレースするような実践への違和感をずっと抱えてきました。

自分自身が歩いてきた道のりを考えてみると、教育相談でのカウンセリング、教師塾での集団指導や目標設定、学び合いやファシリテーション、そして、今はワークショップとコーチング。ざっとみてみるだけでも、ぜんぜん流派がちがう!ぜんぜん一貫性も無いし!僕自身、そういえるほど「変化」を大事にしてきたんだと見えてきました。正確に言うと、ずっと同じことを繰り返し続けると、深まる前に飽きてしまうんですよね。

クラスでは、特別支援の必要な子どもたちがいるのはまったなし。どのクラスにとっても「当たり前」なこととなってきました。クラスの中に「やんちゃでシンボルな子」がいてくれることで、その集団の中に「お互いの違いを認め合う文化」を築き上げることができてきました。これまで僕は特別支援を「クラス集団の中で、その子とどう関わっていくか」の集団の中での個別対応の文脈でしかとらえていませんでした。しかし、よくよく考えてみると、障害があろうとなかろうと、、学習することが得意であろうとなかろうと、みんな「公平」に関わってほしいし、子どもたちだれもがみんな同じ様に先生とかかわりたいし、大事にしてほしいってことがみえてくると、特別支援は特別な子だけではなく、きっと誰にとっても必要なことなんだとわかってきました。

そして、その個別に関わるには、その授業構造を変えることでカバーしようとしていました。一斉指導からワークショップ型への授業へ転換してきてここ5年はそうでした。そして、ここをもう一歩、深めるため、一人一人かかわるその「個別対応の質」を深めるしかない!と考えられるようになってきました。つまり、個別対応するコーチングの力、カンファランスの力を圧倒的に高めていくことです。そのためには、まず、クラスの中で、常に「困り感」を抱えている子を理解することから!特学の担任をチャレンジすることは、少人数でかかわり、それに必要な支援や支援しないことなど、その力を磨く大きなチャレンジなんだと見えてきたんです。



つまりこの「おもしろがる」と「変化する」は僕にとってはセットだったんです。変化することこそ、ワクワクしますし、それっをおもしろがっている自分がいたことに気づきました。この特学の世界へ一歩踏み入れる経験は、自分自身を大きく成長するはず!とわくわくしてます。

しかし、昨年は、特別支援学級へ舵を切ることことは、どこかやっぱり教育のメインストリームからはずれていってしまう不安をずっとぬぐえずに引きずっていました。正直、ユニークな提案をいろいろしていきたいと思っていました。けれども、この1ヶ月の子どもたちとのかかわりをふりかえってみて、それは杞憂になりそうです。だってもっとおもしろいことやれそうですから!そして、今は、自信を持って言えます。今の仕事は「楽しい!」と「変化あり!」と。



以前、県内のカウンセリング研修会で「仕事とは究極の暇つぶしである!」といった話を思い出しました。たしかに。お金があって、時間があれば、そのとおりだな。でもその前提が絶対条件だけど笑。人によっては関係性を求めたり、もちろん金銭的なものもあるかもしれませんね。さて、僕のブログをたまたま読んでくださっているあなたへ質問です。「あなたの仕事の価値基準ってなんですか?」もし、まだそういうことを忙しくて考えてなければ、よかったら考えてみませんか。30代半ばを過ぎたとき、自分の人生の舵を切るきっかけになるかもしれませんから。とよけいなお世話でした。
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