学ぶということ、それは「自分のモノサシ」をつくるということ


いよいよ新年度ですね。どうぞ、よろしくお願いします。この春、新しい職場や学校、新任の先生、新しいチャレンジをはじめる人にむけて応援のメッセージです。それは、「学び続ける人」になってほしいということです。学び続けることが、これから出会うはずの壁や失敗をも豊かにしてくれ、おもしろがって乗り越えていけるからです。

学ぶということ。それは「自分のモノサシづくり」のようなもの。自分のものの見方や考え方というモノサシをつくり、いろいろな場面に当てはめながら、その新しい環境にあわせてまたつくり直していくということ。ちなみにモノサシと定規のちがい。前者は長さをはかるもので、後者は線を引くものです。あしからず。この学びのモノサシづくりにはいくつかの手順があるので、考えてみました。①知る、②つくる、③使うの三つです。



① 手にいれたい学びのモノサシを知る

いきなり、自分だけのモノサシをつくってぶいぶい使いまわすことは難しいものです。そこで、まずはステップ①「学びのモノサシを知る」ことからです。新しい職場や環境にしばらくすると、自分に必要なことや知りたいことがみつかってくるはずです。そこで、しっかりと知識を仕入れて、自分にとって必要なモノサシをみつけていきます。まずは、無知の知を自覚して、これまで知らなかったことを本を読んで知ったり(オイラはだいたいその分野の本5冊を目安に)、講座で実際に体験してみたり、メンターや先輩たちから聞いたり教わったり。この新しいことを学んでいるときはわくわくしますよね。知るってオイラ大好き!この知るってことがすべてのスタート。なによりも大事なことです。でも、よくやってしまう失敗に、この知ることがスタートではなくゴールとかんちがいしてしまい、「まなぶくん」や「しってるくん」になってしまうときもあるので注意が必要です。

それには、知ることへ一貫性を持たせるためにも優先順位をつけてみることです。あれもこれもでは、やはりなにもそれも身につきません。いろんなモノサシを手に入れようとすればするほど、そのたびに、測れる目盛りが変わってしまう。cmだったものが、ヤードやマイルだったり、はたまた重さや速さと領域そのものが変わってしまい、結局、なにものも測れないモノサシにしかなりません。まずは、あれも知りたいしこれも知りたいという気持ちをぐっとガマンし、一つか二つにしぼって、「今年、学ぶことはこれ!」と決めてしまうことです。そのうち、その周辺の知識も少しずつ身についてきて、いつかその知識の点と点がつながってモノサシになってくるはずです。オイラは今年、形成的評価と遊び学習がメインテーマです。一つにふりきった学びの方が、長い目でみるたとき、自分の価値判断の基準のものさしになるはずです。



② 学びのモノサシを自分でつくる

自分に必要なモノサシがわかったら、次はそのモノサシ見よう見まねで、マネしながらも自分でつくりだしていくこと。そう、マネするということは、自分で竹林の険しい藪の中へ入っていき、その中から上等な竹をを目利きして切ってくることです。乾かして皮をはいで、ナタを入れてみる。自分にとって使いやすい長さに決めて、測りたい大切なものの目盛りを一つずつ彫り込んでいく。カコーン…カコーン…♪と、音のソノリティが聴こえてきそうです。そして、いよいよ一本の自分のモノサシができあがる。こうしたモノサシをつくるプロセスそのものが学びの真骨頂であり、情報収集の知ることとの大きな違いです。

知ったことを、まず実際にマネしてやってみることからはじめてみる。最初はこのマネするだけでもほんと難しい。だって、これまで自分にもっていないし、測ったこともないはずの度量衡のモノサシだから。しばらくは繰り返し練習が必要でしょう。ただし、やっていることを、まるっとマネしているよりも、「自分の気持ちをキャッチしながら」マネることだけで、いろんな景色がみえてきます。何も考えずに完コピしたり、まるごと暗記だけではもったいない!素直に学ぶのはいいのですが、健全な批判精神をもって、です。

今、知ろうとしている知識がいったいこの先、どこにどうつながっていくのかを考えながらやってみる。おおまかな方向性や全体の地図を観もせずに、目の前の作業ばかりしか取り組んでしまうと、いつのまにかスキルの積み重ねにしかなりかねません。ものさしコレクターは、その使い回せないほどの多くのモノサシを常に持ち歩きますが、その場しのぎには役にたつかもしれない。けれども自分の軸として本当に使えるモノサシは実はいくつもありません。自分で意図して「先達はどうしてこうやるんだろう?こっちのほうがいいのに、なにか意味があるのかな?」と、考え考え苦労を重ねてマネしていくことで、少しずつ「自分のモノサシ」になっていくものです。


③ 学びのモノサシを使ってみる

自分のモノサシを手に入れたら、使えるものになっているのかさっそく他の場面にも使ってみることです。教育用語で形式陶冶(けいしきとうや:その知識を使って発展させていくこと)ともいいます。新しい場面に当てはめてみたり、修正しながら使ってみたり試すことで、そのモノサシが自分のものに少しずつ身体化していきます。遊びってこういう試行錯誤がつまっているので、まさに遊びながら使うことが、自分のモノサシをより使いやすくしていくのかもしれませんね。しかし、使い続けてみると、その不備にも気がつくようになってくるはずです。それは、これまでのモノサシでは測れないものがでてくるからです。そこに、学ぶ文脈がうまれてきます。なぜ、学ぶのか?「それは、そのモノサシが古くてダサいからだ」名文ですなぁ。墓標に刻み込みたいものです。うんうん。


このモノサシは完璧でなくなっていいんです。まちがって不安になったっていいんですよ。だから新しく学び続けるんです。大事なことは今、その手にしているモノサシを脇に置けるかです。ときにうまくいかないことが続くと嫌んなるし、めんどくさくなるし、だれかに代わってもらいたくもなります。そういうときには、そのモノサシを手放すいいチャンスかもしれません。自分のモノサシだけにコダワリすぎているからうまくいかないのかもしれません。

ここに自分を変えていく必要感が生まれてきます。自分に足りないものがみえてきます。それは、ピンチのときこそ!わんぱくでやんちゃなあの子が、「おい、イガせん。そのモノサシすてろすてろ」と呼びかけてくるんです。そうやって、オイラは子どもたちに強く育ててもらってきました。だから、悩んだりつまづいてきたきた分だけ、胸をはって変わってこれたって思えるんでしょう。

子どもたちの学びも見ていて思うのですが、おもしろいから学ぶんです。決して、修行僧のように刻苦勉励するから学び変わっていくというよりも、幸せだったり、楽しかったり、わくわくしたりするから、いろいろチャレンジしてしまう。おもしろいからこそ、自分のモノサシがより磨かれていくんでしょうね。



この春、年度がかわるとき。これまでもっているモノサシを脇に置いて、つくり直す一番いいチャンス。新しい環境は自分に足りない何かや、自分が何なりたいのかを、発動させてくれるはずです。自分のモノサシを知り、つくり、使う、そして、磨いていく。そんな学びを手にしてください。これを読んでくれたみなさんの新しい挑戦にエールを送ります。また、改めて小学校先生ビギナーとして、新たな挑戦にむかうオイラへも。

そう。オイラ、退職しました。

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ZISTA クリスタリア準優勝!

所沢での中級大会に昨日は参加し、準優勝。

2戦までは圧倒的な勝利!いやー、毎週練習してきた成果がでてくるって嬉しい。決勝戦は、ファウルトラブルに泣き、力を発揮する前に、終っちまった。

なによりも楽しみは、その後の打ち上げ。動画をみんなでみながら、「オレのシュートがかっこいい」「もう1回まきもどせ」と、もう最高笑。

齢40を手前にして、カラダもちゃんとメンテナンスしていかないと、うごけない、うごかない。ちょっと足首捻挫気味で、今日はかるい運動で安静に。ちゃり通、筋トレ、ヨガ(←これ最近はじめて、かなりいいかんじ!カラダがとくに硬いオイラには)、こつこつとつづけて、めざせ、ヒデさん(うちのチーム最年長53歳)!

仲間がいるっていいもんだ。仲間たちと今年の冬はNBAをみにいきたいぞ。(写真のユニフォームはプレミアムモルツをイメージしております)

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LAFT新年度「トンガリ実践」リスト


リーディングワークショップ、探究的な質問作り、振り返りジャーナル、一斉指導と個別の指導融合(インクルーシブ教育)、先生のふりかえりの習慣化、アクティブラーニング型学び合い、凝集ポートフォリオ、クラス会議、ピースフルスクール、イエナプラン教育。

いや〜、豪華リストで刺激的だとおもいませぬか?今年度のLAFTメンバーの「トンガリ実践」リストです。みなさんの今年度のビッグチャレンジ、毎回の共有が楽しみデス。

ちなみにぼくは「凝集ポートフォリオ」です。パフォーマンス評価をためこんで、自分にとっての宝物を集められる子になってほしいなぁと思案中。途中、うまくいかなくなるかもしれないけれど…。でも、安心。みんなが自由闊達にフィードバックしてくれますから^_^。

話し合いは… ゆるく「逆さまデザイン」でつくりました。
1 チャレンジしてみたいことを、みんなで共有。個々人で選択。
2 ゴール設定(対象範囲はおまかせ)、評価づくり(規準と基準)
3 年間の計画づくり
4 全体共有

ゆるやかに、いや、勝手におしゃべりしながら進めたりしてました。こういう何気ない「おしゃべりの場」に、気付きとかアハ!がうめこまれているんですよね〜。勝手にしゃべるっていいぞいいぞ。そして、お互いがつながれそうな実践同士はかってにつながってやっていくみたいです。はい。

今後、3週に1回のLAFTで、学習パートナー内で報告(うまくいっていること/いっていないこと/相談したいこと)、フィードバック、全体ねりねり、を繰り返しながら、進めていく予定。どうなることでしょーね。こういうの楽しみ。おもしろいアイデアに「同じ校内の人を巻き込もう」がありました。まきこまれちゃってください。



いよいよは新年度に向けてまたLAFTがスタート。6年目です。ここまでかかわってきてくださった方々、ありがとうございました。

あらためて、LAFTの場は、まなび続ける先生たちの集り。です。とちゅう、苦しいことや大変な時期もあるけれど、相談しながら、ときにはグチをいいながら、いやしいやされながら、学び続けている先生たちの集りです。1回性の研修にはない強みがここにあると自負しております。

つながりましょー!ひきずりましょー!もがきましょー!笑


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こんなオサレな場で話し合っております。

先生にだって使ってるオムニフォーカス(Omnifocus)


GTDをやりたいひと用のMacのアプリ「Omnifocus2」をつかってきて、ここ数年ようやっと、落ち着いたので、設定を勝手にお知らせするよ。

omnifocus https://www.omnigroup.com/omnifocus

元ネタはココだよ。ていねいにGTDを教えてもらえるよ。



Projects.jpg

フォルダは全部で4つと、ワークステーションです。使い方を説明します。この5つでスムーズに様々なタスクが廻るようになってきました。

1 iNAOTOフォルダにはいっているプロジェクト

「目的・価値観」:おいらの人生で大事な価値観や目的【変わり続けること】とかね。

「ビジョン」:この10年ぐらいでやってみたいこと。【英語がペランペラン】とか。

「目標・ゴール」:ここ1〜2年でやってみたいこと。【算数ワークショップ実践を出版化!】とか。

「注目分野」:この1ヶ月注目したい分野。【Visible Learning】

このフォルダは1ヶ月に1回ほどレビューします。そう、「おいらのたいせつにしていることって、なんだったかなぁー」って、たまに見直す程度。


Work Station
ここには、Inboxにはいったアクションたちを、一時入れておくところです。毎週土曜日にレビューするんだけれども、ドラッグしてアクションを移動できたほうがサクサク便利。ということで、勝手にWork Station という作業場をつくって、ここから、各プロジェクトに割りあててます。


2 行動フォルダのはいっているプロジェクト

「期限あり」:いわゆるシングルアクションで、この日にやる!1回性のアクションがはいってます。【算数カンファランスノートをつくる】

「定期的」:いわゆるリピートアクションで、1週間毎、1っヶ月ごとに繰り返されるアクションが入っています。【月曜日の1時間目は図書室へ】とか。

「買いもの・ほしいもの」:買い物に行ったらかうもので特に消耗品や、ほしいなぁーっておもうもの。

「考えておくこと」:すぐに行動にうつせないアクションとかを一時保管する場所。【学習コミュニティに必要な構成要素はなに?】とか。

「連絡待ち」:人にお願いして連絡待ちのこと。忘れないように。【学力状況調査をもらう】

「いつかやる」:これけっこう大事で、すぐにアクションにうつせないものとか、とりあえず、いつかはやりたいなーってものを、一時保管させておくところ。【バオバブの木がみたい!】【プログラミングプロジェクト・コードモンキーを授業につかう】 定期的に、おもいきって日付をふって「期限あり」プロジェクトへ写しています。


3 レビューフォルダのはいっているプロジェクト
ここにはいっているアクションは、ただ読み返すためのもの。暇な時とか。いわゆる、考えたりふりかえったりするときのポイント。ふりかえりをつづけていても、気付きが次の日になるとわすれていってしまうことが多いので、忘備録代わり。

「いい言葉」:学級通信とかにのせられそうな言葉集め。【たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知ってるってことだよ―スナフキン―】とか。

「書きたい」:いわゆる、書きたいことリスト。このFc2ブログやグループブログ、原稿などなど。【カルテを自分で採点することって、定点評価になるのか?】とか。

「思考ツール」:ちょっと考えたい時につかう思考フレームのようなもの。【内田樹流 あえて反対仮説を作る。正反対だったら?】とか。

「ふりかえり」:毎日、ぼくがつけている、ふりかえりジャーナルからの気付き。【アンラーンニングでは、いかに感情をあつかうか】

「授業づくり」:授業づくりでハッとしたときのコツを入れておきます。【先生からの話は、知的理解ではなく、体験的・情的に理解できる場をバランスよくもうけているか】

「フルバリュー」:自分のありかた。【正直であること。そこに自分がいる意味。そのしがらみから、自由になること。自由であること。】

「効率・仕組み化」:生産性の高い仕事のコツ。【3分間でできることは、すぐに、その場でやってしまう(小さな我慢)】

「グループ学習の問い」:現在、開発中。工事中。

「教室環境」:教室環境づくりのポイント。【子どもたちの相互のやり取りを残していく】


4 その他
これまでとりくんでいたプロジェクトとかの残骸とか入れてあるかな。削除するには心もとないので…。



オムニフォーカスを使いこなせるようになると、すごーい便利。このために、Macつかっているくらいだし。iPhoneとAppleウォッチと同期しておくと、ぬるぬるタスクがこなせていきますよ。この春休み、PCに搭載するにはおすすめです。

とは、いうものの、今日は要録かきかき。たいくつだったー。

今週のおすすめ本 メタ認知の教育学


これよかったです。OECDより出版されていて、学習の転移やより高位な思考に関連する「メタ認知」について、論証にもとづいて記されてる。ちょっと高価なんだけれどね。すごくよみやすくていいよ。





とくにおもしろかったところが、3章〜4章のところで、「メタ認知の教授法」と「数学教育におけるメタ認知教授法」。
とくに小学生においては、メバレフとカラマルスキーの提唱するIMPROVE(1997)というメタ認知の指導法が有効。

メタ認知を高めるって、ついつい「ふりかえり」に焦点をあてがちなんだけれど、それだけじゃ片手落ち。学習プロセスそのものにメタ質問を準備しておくこと。これが、学んでいる間ずっと、もう一人の自分としてメタで自分の学び方を把握しながら進めるコツになるそうね。

IMPROVEの問い4つを簡単に説明すると
1 理解に関する問い「その問題は一体何なの?」
2 関連に関する問い「これまでの問題をいっしょ?ちがう?」
3 方略に関する問い「問題を解くのにふさわしい方略はどのようなもの?なぜ?」
4 振り返りに関する問い「その解き方は筋が通っている?別の方法は?」

これって、算数ワークショップでやりたい「数学者(問題解決)のサイクル」といっしょ。学習サイクルをまわすこと、そのものが、メタ認知を教育するって証明になってる!うーん、ナイスな本をゲットだぜ。

ちなみに、ネット上にIMPROVEに関する、PDFもあって、こっちはわかりやすく説明しているよ。
http://www.akashi.co.jp/files/books/4227/4227_summary.pdf
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