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数学アドベンチャーで数字づくり


数学者の時間を続けてきました。これまでは良問をといたり、問題解決のミニレッスンを繰り返してきました。いよいよ今日から、「数学アドベンチャー」のスタート。(去年まで算数アドベンチャーって名前をつかっていましたが、吉田新一郎さんから数学では?といただき、そうだよな、数学者の時間なので数学アドベンチャー!と改名しました)

先日、自学ノートに、メソポタミア文明のくさび形文字を調べてきた子がいました。ここがチャンス!とクラス全員で共通テーマの探究学習にとりくむことにしました。

3年生の「概数」単元ではエジプト象形文字が紹介されています。大きな数を表現するには、十進位取りのよさを使うこととなります。オイラはここはただの知識・技能だけではない、つくりだす、うみだすといった先祖代々から続く数字を自分でつくってみたいという衝動と、表現できる楽しさを体験的に味わってほしい。

もちろん、問題解決サイクルもまわせていけるように、オリジナル数字で問題づくりや解き合ったりもしていきたい。その時間を「数学アドベンチャー」とし、「自分の数字をつくろう」をはじめました。

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さっそく、自分の好きなものをシンボルにして、子ども達はつくっています。オイラはこの活動をしているときが、とてもすき。「イガせん、みてみて!」と押し売りのごとくごりごり見せてくれたり、「いっしょにつくろ」と友だちと考えたり。なんともいえないがやがやとした教師の空気、しかも、数字を味わっている時間。これがのびのびとしていていいんです。もちろん、オイラもいっしょにおしゃべりしながら、数字づくりの中にきまりが生まれる瞬間を見つけたりして。

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職員室にコピーをとりに行ってると、のぞきにきて「イガせん、ほんとは何歳?」とにやにや聞いてきました。「いくつにみえる?」「27かなぁ」「じゃ、それでお願いします」というおきまりのパターンを終えて、「ホントはいくつなの〜!?」とくらいついてきた子がいました。
その子は「丸めがね数字」をつくって、オイラの年齢のところだけ、特別なシンボルを当てはめようと企てていました。おもしろいな。ちゃんとユーモアもある。そして、11を10と1のシンボルの合成で表現しようとしている。ここにアイデアが感じられます。いよいよ0の発見につながりそうです。実際に0の発見は、インド方面で1〜9の数字が生まれた以後の発見だそうです。


★この本はおすすめ。昔は高校生の時の宿題で「読まされ」ました。今読んでみると、ほんとおもしろい。学びの文脈ってホントに大切だな。この本にある世界最古のそろばんをさがしに大英博物館までいったんだけど、展示入れ替えでみれなかったんだよなぁ…。ざんねん。

さて、次は、子どもの作品を借りながら、より大きい数、7010(ナオト)はどうやって表せるか?を考えながら、十進位取り法の考え方のよさ(数字のシンボルが1〜9と0があれば、全ての数字を完結に表現できること)に気づいていけるといいです。

「放課後もやりたーい!」とある子が100まで、せっせと数字をつくっていました。そういう潤沢な体験が、より便利な位取りという考え方をつかっていくところへ、磨かれていくといいな。

あ〜、おもしろかった。

半年間、クラスでこつこつ繰り返し続けてきたこと

 

子ども達と出会って半分が過ぎました。登校時、玄関に向かっていったら、鼻をほじって歩いている低学年の少年がいました。少年は、その指を瞬時に下へスライドさせ、パクッとしました。一瞬、お互い目があってしまいましたが、ニヤリとしました。なんか、いいシーンを観たなとおもって、クラスの子に話してみると、「オレもよくやるよ」とのことで、いきなりの打ち明け話に子どもとの信頼関係を勝手に感じています。

そんな平和な毎日をすごしています。

そろそろ、半年が過ぎたころでしょうか。

学級通信は100拍手(ハイタッチって題名なので、1枚、1拍手としてます)を越えました。配ったら毎回、読み上げてます。そのとき、みんなで、その号数だけ拍手しています。30号を過ぎたあたりから、拍手が長くなってきたので、10回をまとめて足踏みですることになりました。99号は、クラスのみんなで9回足踏みして、9回拍手しています。「100回は?」頭を1回たたこう、となりました。気のきく子は、ポコっとたたいて、舌をベーとだしていました。


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2学期になってからは、学級通信の裏面に自学ノートを毎日紹介し始めました。それもはりあいとなるようで、クラスで終わった自学ノートは130冊を越えるようになりました。オイラにも、子どもにとっても今では、なくてはならないツールです。

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ふりかえりジャーナルは今年は半分サイズで取り組んでいます。3冊目のノートを貼り付ける子がでてきました。すごく嬉しそうです。メタ認知なんて言葉も教えてもいるので、3年生のジャーナルに「メタ認知が使えた」とあり、なんともムフフです。

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成長アルバム(凝集ポートフォリオ)も、見開きで20ページほどになりました。これを使って、いよいよ面談習慣に自分の成長を自分で語る「子ども成長プレゼン」をやろうと思っています。オイラの準備がととのっている週は、やっぱりファイルされるものがいいものばかりです。形成的評価はやはりカリキュラムづくりと表裏一体です。

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今年は、フレッシュな先生なため、あんまり、大きなことはやれていませんが、毎朝の会はサークルベンチ(日本の公立学校の教室にサークルベンチを一番最初に置いたのはオイラなのです笑)で、細々とクラスのことを話し合っています。対話することで、乗り越えてきた経験もできました。

 

半年終わって思います。

じみ~にコツコツ繰り返し、繰り返し続けてきたことが、子どもの土台となってくるなと思います。先進的な教育方法、おもしろいネタ、多様な教育方法などどんな方法でもいいとは思いますが、あまり広げすぎずに、やはり、こつこつと大事なことをひきずり続けることが、力をつけることなんだなと思います。しつこく、この半年の間、毎日続けてきたからこそ、目に見える量になってきましたし。

クラスの子ども達をみていて、確実に力が付いているかは、まだ正直わかりません。けれども、その構えというか、土台が育ってきているなと感じています。ここからが、量から質へとのびていく半年になっていく予感がしています。そんな期待を持たせてもくれる子ども達です。

数学者の時間がはじまりました。考えることを楽しみ、ものを使ってやって問題解決していく、そんなことも味わえるようになってきたようです。

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今日は、スーパー見学のまとめで発表ボードにグループでまとめはじめました。学びにコミットしきれず、グループ内でのトラブルもまだまだありますが、居心地の良すぎる教室で止まらずに、どこかこう、粘り強く大変なことに向き合っていく、そんな耐性をも育っていけるといいなと思っています。

今年は、畑仕事1年目と今、大根と格闘しています。学年の先生が畑のプロなので、いろいろアドバイスをもらいながら楽しみながらも、百姓の大変さをあじわったりして。畑で育った藍(あい)の葉っぱも分けてもらい、生まれてはじめて「たたきぞめ」もしました。こういう、頭ばかりではなく、感じる学びも大切にしていきたいです。

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さて、これから、熊本へ算数研修へ。下校の子ども達数人と一緒に駅へ。列車が走り出すのを手をふっておっかけてきてくれました。BGMは大江千里でしょうか、90年代のトレンディドラマのようでした。思いっきり降った腕をみると、Apple Watchの心拍数が100を越えていました。

あ~、楽しかった。


自学ノートと授業をつなぐだけでいいのかな

今年、他学年の先生たちから自学ノートの相談が増えてきました。「ありがたないぁ」という気持ちと、「継続しながら取り組めるなにかを提案していけるといいなぁ」と思うようになってきました。

これまで、自学ノートでは探究的なわくわくメニューがどうもネックになりがちでした。みなさんからもマンネリ化や熱中がさめてしまうといった、悩みがきこえてきます。

これまでの「一方的なやれやれ宿題」との比較からか、自学ノートは取り組み始めは、遊び感覚でできるので、いいほうです。けれども、その程度でいいのな?そこでほんとうに力がついて、学力が伸びているのかな?取り組みの射程がどの期間までをみこせているのかな?といった疑問が常につきまとう。

学習内容をしっかり記憶するのなら、やっっぱり、自学ノートでばっちりメニューの復習をもとに、小テストにむけて予習する計画的な学習が効果的でしょう。けれども、楽しんで自分の研究をすすめるわくわくメニューにおいては、その学力あたりがなんとも、ほわっとしています。

わくわくメニューは、いわゆる学習の見通しを自分で計画たてて学ぶ、学び方学習なのかもしれませんが、そうであっても学び方だけが独立して学べるものではありません。やはり、学習内容の知識と結びついてこその問題解決だったり、学び方や考え方といったより深い学びへなっていくのだと考えています。

それならば!と授業と自学ノートをつなぐ視点を考えていたのですが、どうもそれもちょっと違和感をもつようになってきました。授業で扱ったことを家でも研究しつづけてほしい。理科の磁石や今の時期だと昆虫研究、そういったものは盛り上がりやすいですが、やはり、単元が終わってしまう、自学ノートのワクワクメニューでもしぜんと終息へとおちついてしまいます。学習そういうものだといえば、それで終わってしまいますが、オイラは学びが生涯学習のように息の長い趣味のようものへとなっていってほしいのかもしれません。

単元ベースで授業を進めている限りでは、自学ノートに授業をつなげようとしても、やはり短期単発わくわくメニューで終わってしまいます。そこでは、年間を通して自分の研究をやり続けるといった子は生まれにくいと思えてきたしだいです。

以前、担任していた子が、2年間ずっと電車を研究した子がいました。電車のデザイン学校へ進学した報告をもらったりすると、そういう子がでてきやすい学習文化ってなんだろう?って、思います。ただの子どの能力に寄りかかったものなのでしょうか。

それだけではないと思います。きっと、「自分で」試行錯誤する時間がたっぷりあること。それを支えてくれる授業との繋がりが定期的にあって、学び方を学んで、しだいに、自分の研究へとずらしていき、年間とおして研究し続ける、そんな自学ノーを年間通してデザインし、ゆくゆくは学習者が自らその先をデザインしていく、長い見通しがあるといいのでしょう。

だとすれば、やっぱり、授業とつなぐことや、これまでのバラエティーに富んだメニューもふくめ、いろいろお試ししながら「自分の学び方を知る」、そんな期間が保障され、1年間ひきずりながらやっぱりうまくいったり、いかなかったりと繰り返し、教師も保護者も(学習者としての子どもはあんまり不安にならないんだけどさ)不安になったり、向き合ったりしながら継続していくことこそが、力を伸ばすんだろうと思う今日この頃。

とまぁ、細々とまた今年も続けていこうと思う。2学期に入ってからは、学級通信で毎日2名ずつ(一人は全員をランダム順に。もう一人はオイラの基準で)見開き2ページの自学ノートを紹介し始めました。子どもたちにとって、その影響はなかなか大きいものです。

成果をあげよう!生産性を高めよう!といった学びではなく、もっと、ゆったりとかまえて、いけるといいなぁ。

あ〜、なにか見えてきたかな。

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教員1年目をサバイバルするキミへ贈る6つの小言

 

教え子が教員採用試験に合格しました。それに寄せて贈ったメッセージ。読みづらかったので、ブログにまとめておきます。




おめでとう。これでいよいよ、オイラと同じ教員ですね。キミが「先生になりたい」と卒業アルバムに書いたときから12年が過ぎました。数年前、教室に遊びに来てくれたときから、確信していました。キミは必ず先生になるって。

 

これから希望や夢をもって、教育現場に飛び込むキミに、オイラからささやかながらのアドバイスを。それは、理想と現実は違うからです。これまでやってきたことが通用しないことが数多くあります。まだまだ現場には、管理的で一元的だったり、授業が成立しない学校現場は多くあります。もしかしたら、キミがボランティアで来ていたオイラの前任校のような温かい学校に着任するかもしれません。そう願っています。もしそうでないときは、これから伝える6つのことを思い出しながら、その1年間をサバイブしてください。ちょっとだけ先を行く先輩からのアドバイスだと思って読んでください。

 

 

1 子どもとおもしろがる教師になってほしい

 

教師の都合のいい子を育てないこと。教師が思っていたこととはぜんぜんちがったことをやったとき、それを「おもしろいな」と思えるそんな教師になってください。オイラはそれが、子どもに優しくなれるコツだと考えています。優しくなろうとして優しくなるんじゃなく、「おもしろいな」「どうしてそうしたんだろ」「ちょっとみせてみせて」と好奇心をもってかかわろうとすることから、その子の物語がわかってきて、本当に優しく関われるようになれるんだと思います。

 

大きな声をあらげたり、怒鳴ったりすることはしないでください。ちゃんと1人の尊厳ある子どもとして対等にかかわってください。そういうふうに接していれば、ちゃんと相手もキミに同じように接してくれるはずです。もし、大声をあげてしまったら、おちついたときにでも謝ってみよう。大人も失敗するし、そういうときには大人だって謝るものだと、子どもたちにとってよいモデルとなるはずです。

 

きっと、初めて担任する子ども達は一生忘れません。とくにやんちゃでトンガリ坊主な子達はなおさらです。オイラが当時、できなかったことで後悔していることがひとつあります。それは、そのトンガリ坊主の陰で大人しくも目立たない子どもたちへ毎日声をかけてあげられなかったことです。そういう子たちがもつ、心の世界は実はとても豊かでいろんなことを感じているはずです。そこに触れられると、教師という仕事の魅力がぐっと広がります。やんちゃな子を手なずけるそういったカリスマ型教師はあきらめて、だれにでも声かけのできる優しい先生になってください。その結果、クラス集団が温かくなり、やんちゃな子も癒やされて落ち着いてくるものです。どうしても叱るときがあったら、その子がその日、帰るときには笑顔で帰れるように立て直してあげよう。

 

 

2 まず授業をちゃんとできる教師になってほしい

 

まずは教科書を使って、ちゃんと教えることができるようにすることです。教科書はそのための大きなガイドになってくれるはずです。①学習指導要領から読んで、②だれも開かれたことのない!?研究編を開き単元の流れと1コマあたりのねらいを押さえ、③最後に赤刷りの教科書で授業の流れを再確認です。赤刷りだけで授業はしちゃいけないよ。そのために、自分用に書き込める教科書を書店で購入しておきましょう。まずは国語と算数からです。それに合わせて、授業準備のメモ用に授業ノートを用意しておくといいです。

 

自分の思いや願いをもっての理想の授業は、1コマの授業、そして1単元、1学期が流せるようになってからでも決して遅くはありません。力量がついてくれば、「教科書を学ぶ」から「教科書で学び」、「教科書も学ぶ」へとアレンジしていけるようになります。基本を身につけていって、6年間で何を身につけるといいのかが見えてくれば、自ずと自分なりに大切にしたいことが具体的になってくるはずです。

 

アクティブラーニングだとか、授業全体をワークショップするといった子どもに委ねる授業よりも、まずは一斉指導で子どもの願いをていねいに拾えるようになってからでも決して遅くはありません。活動やって何も身についていないことも多々あると不安になりますかあらあ、確実に授業内容を押さえられるようになってから、少しずつ挑戦していってください。

 

3 学級のことよりもまず学校のために働く教師になってほしい

 

キミには、釈迦に説法でしょうね。でもあらためて。もちろん自分の学級は大切です。その前に、他の先生たちの動きをよく見て、今、行事で何が動いているのか、何か手伝えることはあるかを「考え」ながら働いてください。素直に聞いてみるのも大切ですが、なんでも安易に聞くのではなく、自分でまずは考えてから尋ねてみることです。

 

意味がないと思うことや理屈に合わない仕事が学校現場にはまだまだたくさんあります。そこを変えていけなかったのは、先輩でもあるオイラの責任でもあります。けれども、そのひとつひとつに正論もっても、1年目のキミにはそれを解決するチャンスはまだまわってきません。その時が来るまで、職場の先生たちを大切にし、信頼し信頼されるそんな人であってください。そのほうが、長い目で見て、学校を一緒によりよくしていける仲間と巡り会え、影響力がでてきます。

 

オイラもそうだったけど、毎朝の校庭のライン引きをやっていました。そのときはいやでしょうがなかった。「子どもが自分で足で引いてドッジボールすればいいじゃん!」って。けれども、当時のオイラには学校に還元できる力量も経験は何もありませんでした。そんな気持ちでやるよりも、学校のために、せっせと役に立とうとがんばっている。そんな姿を職場の先生達はみて、キミを愛情持って育ててくれようとするはずです。

 

4 学びの場へ行く教師になってほしい

 

学年の先生から学んでください。先生という人は何か不思議な魅力やコダワリが必ずあるものです。併せて、学校外でも学び続けてください。サークルや研究会なんでもいいです。ですが、単発の学びはだめです。そこに所属して引きずりながら一緒に学べる仲間を見つけ切磋琢磨していきましょう。できればそのサークルや研究会で発表するといいです。かっこいい実践発表でなくてよくて、等身大の自分が大切にしているものを伝えられる、そんな場で学んでいってください。発表を通して、話を聞いているだけでは気づけなかった視点や、先輩たちからのあつーいアドバイスをもらえるはずです。

 

しばらく学んでいると、自分なりの思いや、やりたいことが自然と持てるようになってきます。あれもこれもと手を出したくなるけれども、ちょっとガマンしてみてください。キミはまだ1年目。やることや覚えることは他にもたくさんあります。ですから、自分の研究実践は1年目にひとつ、2年目もひとつ、と自分のペースでやっていけばいいのです。オイラは漢字の指導で1年間かけてようやく自信がもてるようになりました。その年は甲骨文字からスタートして本当におもしろかった。まぁ、今はもうやれないけれど

 

そして学びながら、「何のためにやるのか?」常に問える人であってください。それさえあれば、思考をとめずに「例年通りの提案」「手順の確認の職員会議」にはならないはずです。目的を見失わないように、行事や学習内容をただカバーするだけにならないように、「ひそかに」何のためにやるのかを考えていける人になりましょう。「何のためにやるんですか?」と、ぽろりと口にしてしまうと、めんどくさがられますので、「ひそかに」がコツです。意見を求められれば、話せばいいぐらいのつもりで。

 

5 ふりかえりをする教師になってほしい

 

週予定ややったことの授業記録のことではありません。授業でのその瞬間、自分が感じた思いや違和感、迷ったことなどをキャッチして書き記して、言葉にできるようになってほしい。いつも同じパターンで失敗を繰り返している自分に気づけるはずです。それをもって、人からアドバイスをもらえれば、相対的に受け取れ、自分のものにしていけるはずです。めんどくさいこともきっとわかっているはずです。でもキミとやりとりしたふりかえりの2年間のレポートは、キミの成長の軌跡が詰まっているはずです。

 

ふりかえりを続けてくるうちに、子どもの願いや思いへも届くようになる瞬間があります。そうなったら、より一層、悩みながら進める教師になれるはずです。それは、オラオラカリスマ教師を卒要して、子どもに寄り添えるという意味です。

 

6 本を読む教師になってほしい

 

心にひっかかる本はどんなものでもいいのですが読みましょう。ただ受け身で読んでいる限りでは、読んで満足で終わります。「授業でつかってやるぞ!」「○○でいかすぞ」って思いがあれば、ひっかかる視点や子どもの顔が浮かびながら読めるはずです。

 

できれば本は買って読むこと。そういう文化を若いときから身につけておくと、将来、本を通して学ぶ事への価値が育ってくるはずです。そして、読んだ本はどんなことでも記録すること。確実に忘れます。新任のときどれだけ記録(大事な点や考えたことなど)しながら読んでおけば良かったかと、オイラは今になって後悔しています。

 

そうそう、積ん読本は決して読まないからね。働きながらだと、本を読む時間はつくらない限り決して生まれません。積ん読本にしておくなら、買ってきたその日にガマンして全部ぱらぱらと流し読みしてしまっておくことです。「いつか読みたいな」と思っている本は、よほどの奇跡が起こらない限り、もう読めません。あきらめましょう。残しておくとその本たちの怨念もたまって、新しい視点への身動きがとれなくなりますよ。

 

そうならないようにも自分の本の読み方を戦略的に確立していくことです。先人達の知恵を糧として、力をつけていけるはずです。まわりの先生から、影響をうけた本を紹介してもらうのが一番の近道でもあり、嗜好の合う人からの紹介はあたりが多いはずです。オイラの経験では50冊読んで1冊、今の自分にあたり本があればいい方です。

 

最後に。

 

上の6つのこと全部、いつでも捨てられる教師になってください。今までの自分のコダワリを、目の前の子どもにあわせていつでも変えていける、アンラーニングできる教師にね。答えは学習者である子どもがもっています。そして、効率よく技術ばかりあつめてはやっぱりダメなんです。できることが増えてきた成長する子どものすがた、子どもとのすれ違いや日々起こるハプニング、そういうことに向き合いながら教師としての軸をもって自分なりの教育哲学を育てていってください。一朝一夕にはいかないけれど、日々の粘りづよい積み重ねが10年後の圧倒的な差を生むはずです。なんでもイエスマンではなく(1年目はそれでいいけれど)、10年後には、立派なコダワリのあるクセのある教師になってください。

 

こうやって先生をやっていると、一生懸命なだけに、ときに足下をすくわれるようなクレームや同僚に迷惑をかけてしまうような失敗は必ずあります。オイラは初任者の頃、教育委員会に呼び出されましたし(茶髪の件、感想用紙がいい加減な件、校長室で睡眠事件などなど)。折り合いがつかない人も必ずでてきます。全部をキミが抱え込む必要はありませんし、完璧な自分を求める必要もありません。そういう人たちとは一緒にやれないまでも、ないがしろにはせず、無理な対立をしないでやりすごすことも大事なコミュニケーション能力です。大変な親がいるなら、それと同じ以上に協力して助けてくれるキミのサポーターとなってくれる保護者も必ずいます。オイラもそういう親たちに支えてもらってきました。そういう人とつながり、元気をもらいながらもやっていくことです。もし、本当に苦しくてだめになりそうなら、いつでも連絡をください。一緒にピザを食べに行きながら話そう。

 

 

先生という仕事を楽しんでくださいね。頭でっかちにならずに、とことんまず子どもと一緒に遊び喜ぶ先生になってほしい。最初は、それがあれば、大丈夫。子ども達はついてきてくれるよ。当時のオイラは放課後、キミとバスケをしたこと覚えているよ(バスケ部に入るって言ってたけど、剣道部に入ったこともね~)。そして、キミが「先生になりたい」って思ってくれたように、キミがこれから出会う子ども達の中から、同じようにそう思ってもらえる子がでてくると幸せだな。採用試験合格、心からおめでとう。場所は違えど、まってるよ。

 

あ~、うれしかった。

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カマキリの目玉は黒?問いと好奇心の狭間で

 

明日がいよいよ運動会。今週は、運動会用の特別日課で毎日3~4時間の体育生活。これまでのオイラの経験にはない!なんともびっくら!ペース。でも、集中して取り組む良さもあるなぁっとも感じています。

けれども、子ども達もちょっと疲れをみせはじめているところ。今日は3時間目からはちょっと体育をおいといて、理科そして総合で畑仕事(大根のまびき)をして気分転換。

今学期の理科は昆虫について。子どもたちがそれぞれ、追求したい問いをつくって磨くこと2時間。今日でそれぞれの研究にはいって3回目。教室には今、ありんこやありんこ、そして、ありんこ+かまきりがゲストとしておじゃましています。(ありんこさんにはとくに協力してもらっています。ありがとう)

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※あとでだんごむしは昆虫じゃないってことが判明してきました。 ありんこ愛に夢中な子達は、ペットボトルに捕まえて、土をいれてエサをあげて、どれだけ部屋をつくるか、毎日あきずにずーっと、みています。オイラもいっしょにぼーっとみています。運動会のほっと一息。なんともいやされます。そして、ありんこは、部屋を実際につくっている!こういうの、子どものときにやりたかったなぁ。

 

今朝、学校玄関で捕まえてきたカマキリ。運がいいのか悪いのか、クラスのわんぱく坊主につかまり、いろいろ実験されてしまいます。今日の科学者の時間ミニレッスンは、「本で調べよう」でしたので、さっそく図書室で昆虫についての調べ物を。みなさんそれぞれノートに発見したことなどを黙々と記入している横で、

「うおおおお!この図鑑にかいてることウソだー!ウソだ!」と図書室にカマキリ片手に大声で叫んでいる少年。


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うるさいなぁ、と見に行くと、すんごい顔近くにカマキリをおしつけて、説明してくれました。なんともカマキリは昼間の目玉は緑で、暗いとこでは黒なんだって。

「図書室は今、昼間で明るいから緑になるはず!でも、このカマキリの目は黒だ!だだだあ!」と発見に興奮中。

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「でもそれって、もっと明るいところにつれていったら、目の色変わるかもよ!」と隣のわんぱく坊主もすごい顔を寄せて話をし、外に行ってしまいました。まぁ、草むらに同化するための保護色かもしれません。そうそう。ノーベル化学賞を受賞した本庶佑氏は好奇心と簡単に信じないことを話されましたね。まず実際に自分の目でみてみることを大切にしていきたいです。

しばらくすると、「うおおおお!たまごうみそう!カマキリのはらパンパン!」とみんなに見せ歩いていました。「たまごうむ前にはらいっぱいたべさせよう」「そうしよう。そうしよう」と、いつのまにかバッタを捕まえてきていけにえに。もう、すっかり目玉の色のことは忘れている様子。

「イガせん、カマキリはごはん食べてるときは、目玉が緑になるよ」と、いけにえの儀式を終えた少年はニヤリと教えてくれました。そして、「それ今日そのカマキリさん、どうするの?」とたずねると「イガせんは教室に何時までいるの?お願い!!カマキリみはっておいてー」と逃げるように帰っていきました。さて、どうしよう。このカマキリ。

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もちろん、自分でつくった問いを追求している子もいます。けれども、偶然の発見からそっちのカマキリへ問いを吸収されてしまう子達もいます。新たに、樹液を集めまくって、虫をまずつかまえてやろうとたくらんでいる子達も。好奇心はうつろいやすく、一度決めた問いを追求するか、それとも臨機応変に変えていくのか、どうしたもんかなぁと思案しているところです。

この季節でも草むらにさがすと、まだまだ昆虫はいますね。

あ~おもしろかった。

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